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カーメロ・アンソニー『復活のシーズン』のラストシーンは盟友レブロンとのハグ「自分を信じていれば上手く行く」

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「願わくばまたこのチームでチャンスを得たい」

構成=鈴木健一郎 写真=Getty Images トレイルブレイザーズはレイカーズとのプレーオフファーストラウンドを1勝4敗で落とし、激動の2019-20シーズンを終えた。デイミアン・リラードを中心に強烈なパフォーマンスでシーディングゲームの主役を演じたが、カンファレンス1位チームを相手のアップセットは果たせなかった。 それでもエース抜きの第5戦、CJ・マッカラムが36得点、ユスフ・ヌルキッチは16得点10リバウンド、リラードに代わり先発出場したギャリー・トレントJr.は40分の出場で16得点と、選手たちは勝利を目指して最後まで戦い続けた。カーメロ・アンソニーもその一人。フィールドゴール16本中9本成功、『バブル』での14試合で最多となる27得点を挙げた。 ニックスを離れた後、サンダー、ロケッツでは居場所を見付けられず。今シーズン開幕後にブレイザーズと契約すると、試合をこなすごとに本調子を取り戻した。1年以上もNBAでのプレーから遠ざかったが、その間にも腐らずに身体のケアに専念し、新型コロナウイルスの影響でシーズンが中断した間には肉体改造に着手。身体を絞ってキレを増したプレーは『バブル』で輝いた。所属クラブがないままテレビで見ていた昨シーズンとは違い、今シーズンのプレーオフでは『完全燃焼』することができた。 シーズンが終わった直後だが、来シーズンのことを問われたカーメロは「それがポートランドであることを祈るよ」と答えた。 「正直に言うと、ここで自分の家を見つけ出したと感じている。素晴らしい組織、素晴らしい仲間と一緒に快適にプレーさせてもらった。僕の今のキャリアにおいて最高の場所だと思う。願わくばまたこのチームで、みんな元気な状態でチャンスを得たい」 同じことをチームメートもカーメロに対して思っているだろう。チームに加わったのはプライドばかり肥大したかつてのスター選手ではなく、チームのためにベストを尽くす男だった。指揮官のテリー・ストッツは、カーメロが見せたプロ精神を次のような言葉で称えた。 「メロがブレイザーズでプレーしたのは特別なことだ。彼自身のやり方でチームに貢献し、特にこの『バブル』ではいくつかビッグショットを決め、我々をプレーオフへと導いてくれた。殿堂入り選手をコーチすることができたことを光栄に思っている」 「自分の復活を信じなかった人たちにどんな言葉を言いたいか」と問われたカーメロは「本当に何も言うことはないんだ。僕はずっと自分自身に集中してきたから」と語る。「自分を信じていれば上手く行く。それは自分自身の経験として分かっているんだ。 カーメロにとって、終わってみればこの『バブル』での生活も充実したものだったようだ。「いつもは試合を終えたらそれぞれ家族のもとに帰るけど、今回はずっとキャンプをやっているようなもので、多くの時間をチームメートと過ごした。みんなのパーソナルな面まで知ることができた。これは僕にとっても貴重だし、忘れないよ」 こうしてカーメロの2019-20シーズンは幕を閉じた。ブレイザーズとの契約は今シーズン限りで切れるため、彼がプレーを続けるには新たなオファーを提示してもらう必要がある。ただ、今シーズンの契約は216万ドルと破格の安さ。今シーズンの復活で彼の適正年俸は大きく上がったはずだ。それでも新型コロナウイルスの影響で各クラブが緊縮財政を強いられるのは間違いなく、サラリーキャップの中でブレイザーズがどれだけのオファーを出せるのか。またキャップスペースに余裕があるチームが、より高額な契約を彼に提示することも十分に考えられる。その場合にカーメロはどんな決断を下すのだろうか。 だが、それはもう少し先の話。レイカーズ戦では『旧友』のレブロン・ジェームズと激しいマッチアップを繰り広げ、レブロンのチェック越しにジャンプシュートを決めるシーンもあった。試合が終わった後、2人は熱いハグで健闘を称え合っている。それは、カーメロ復活のシーズンのラストシーンに相応しい光景だった。

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