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【1990年代を沸かせた和製スポーツ】スープラにGTO、フェアレディZ 前編

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AUTOCAR JAPAN

特別扱いを受けるA80型スープラ

シャシーは四輪操舵システムと、ギャランVR-4譲りの四輪駆動システム、アクティブ・ダンパーで武装。エンジンはインタークーラー付きのツインターボで、ボディにはアクティブ・エアロを装備。可変式のエグゾーストシステムも備え、3万5500ポンドの価格で挑んだ。 テクノロジーで相手を黙らせようとした三菱。しかしトヨタは意に介さなかったようだ。 4代目スープラ、A80型が英国へ上陸したのは1993年。意外にも、装備はシンプルだった。そのかわり軽量でパワフル。フェラーリ348を打ち負かすスピードでの走行も難しくなかった。 Z32型と同じく、4代目スープラも地道な改良と努力を重ねて誕生したモデルだ。その起源は、セリカの高性能版となる派生モデル、セリカ・スープラ。フロントノーズへ6気筒エンジンが収まるように、全長が伸ばされていた。 1985年、セリカがFFに切り替わる決定にあわせて、スープラは独立したモデルへ展開。ターボエンジンのA70型は充分に速く、225km/hを越える速度を叶えた。一方で気難しい操縦性を備えたFRモデルで、快適性も褒められるほどではなかった。 スープラが英国のクルマ好きの心を強く掴んだのは、4代目のA80。今もその人気は変わらない。 クラシックファンにとって、日本車の代表モデルといえば、初代NSXやロードスターなど。中でも特に、いわゆるジャパニーズ・カルチャー支持者で特別扱いを受けているのが、A80型スープラだ。 このスープラへ輝きを与えているのが、エンジン。2JZ型と呼ばれる直列6気筒は、チューニング・シーンでは伝説化されているほど。堅牢で、巨大な馬力を引き出せる。

堅牢な2JZエンジンにナルシストな車内

2JZ型は、ツインターボを巨大なシングルターボに置き換え、日が暮れるようなターボラグに我慢できれば、1000psを叩き出すのも難しくない。標準のクランクシャフトとコンロッドのままで。 A80型のスープラには、自然吸気の3.0Lから223psを発揮するエントリーグレードが用意されていた。トランスミッションも、MTとATの両方が選べた。 先発の2台と同様に、欧州へ入ってきたのはターボのみ。スレンダーなボンネットスクープと、高くそびえるリアウイングを備え、英国へも正規導入されている。 まずはA80型スープラから乗り込んでみよう。運転席の眺めは個性的だ。ダッシュボードとセンターコンソールが、ドライバーを包むようにデザインされ、ドアパネルへ流れるようにカーブする。 究極のナルシスト・インテリアともいえそうだ。助手席の人がメーターを眺めたり、エアコンの温度を変えることは前提としていない。それでも、苦労して+2のリアシートを押し込んでいる。 一方、Z32のダッシュボードには華がないものの、未来的な要素も与えられている。助手席にも優しいデザインで、ダッシュボードの見切り位置は低く、前方の視認性は良い。 メーターパネルの両脇から伸びるスイッチパネルには、沢山の機能が割り振られている。ライトにワイパー、クルーズコントロールやエアコンをドライバーの手もとで操作できる。芸術性に走ったシトロエンとは対象的な、技術的に生まれたデザインだ。

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