逆境こぎ切るぞ 人吉の2高校カヌー部員、球磨川で初こぎ
熊本県の人吉高と球磨工高のカヌー部員による恒例の初こぎが3日、人吉市下新町の球磨川下り発船場周辺であり、約60人が新春の球磨川にこぎ出し、今年1年の活躍を誓った。 同発船場にある水天宮での神事の後、部員たちは球磨川沿いをランニング。霧が晴れた晴天の下、パドルに力を込めて初こぎをした。 人吉高2年の樫山裕正[ゆうせい]主将は「昨年7月の豪雨災害では、友人や周囲の人たちと声を掛け合いボランティアに取り組んだ。インターハイでの優勝が目標」と意気込む。球磨工高2年の嘉悦響也[おとや]主将は「災害ではカヌーで培った精神力が役立った。強くなった姿を人吉球磨や全国にも見せたい」と誓った。(吉田紳一)