「住宅ローン金利」は上がる? 日銀の利上げとの関係を解説!
日本銀行(以下、日銀)の政策金利についてよく報道されていますが、住宅ローンにどう影響するのかよく分からないという人もいるかもしれません。 住宅ローンの変動金利は日銀の政策金利に、固定金利は10年国債の利回りに連動します。また、住宅ローンの金利には変動金利と固定金利、そのミックス型などがありますが、既に借り入れ中の人はもちろん、これから借りる人も金利は大きく上がりそうにありません。 本記事では、難しいと思われがちな政策金利と住宅ローンの関係を解説します。
政策金利とは
日銀が設定する政策金利とは、日銀が景気や物価をコントロールするために、金融機関から預け受ける当座預金の一部に適用する金利のことです。一般的には、景気が加熱してインフレ傾向になると政策金利を引き上げて経済の過熱を抑え、反対に景気が冷え込んでデフレ傾向になると政策金利を引き下げて経済を刺激します。 また、厳密な無意味の政策金利ではありませんが、日銀は政府の借金である国債を大量に買い入れているため、10年物の国債利回りの上限は従来の「0.25%程度」から「0.5%程度」と引き上げられています。日銀がコントロールしている金利をまとめると次のとおりです。 (1)日銀当座預金金利 短期金利を誘導し、住宅ローンの変動金利に影響を与える (2)10年物国債利回り 長期金利を誘導し、住宅ローンなどの長期金利に影響を与える
住宅ローンに適用される金利
住宅ローンに適用される金利には、主に次の3種類があります。 ●変動金利 一般的には半年ごとに金利が見直され、5年ごとに返済額が見直されます。金利の動きによっては、将来の返済額が変わる可能性があるのが特徴です。固定金利型に比べて金利は低く設定されています。 ●固定金利(全期間・固定期間) 一定期間、金利は変わりません。金利が固定されている間は返済額も一定で、変動金利型に比べて金利は高く設定されています。10年物国債の利回りによって変動します。 ●ミックスタイプ 変動金利と固定金利を組み合わせたミックスタイプの住宅ローンも存在します。