「光る君へ」主演&年女&20周年の節目!吉高由里子 今年の漢字は「祭」今後も試練を「楽しめる器で」
◇「光る君へ」まひろ役・吉高由里子インタビュー(5) 女優の吉高由里子(36)が主演を務め、まひろ/紫式部役に挑んできたNHK大河ドラマ「光る君へ」(日曜後8・00)は明日15日、ついに最終回(第48回)を迎える。見事に大役と重責を果たし、さらなる飛躍を遂げた吉高に“忘れられない1年”を振り返ってもらい、今後の活動の展望などを聞いた。 【写真あり】「光る君へ」書道指導・根本知氏 「とんでもなくうまい」と絶賛した吉高由里子の書のシーン <※以下、ネタバレ有> 「ふたりっ子」「セカンドバージン」「大恋愛~僕を忘れる君と」などの名作を生み続ける“ラブストーリーの名手”大石静氏がオリジナル脚本を手掛けた大河ドラマ63作目。千年の時を超えるベストセラー「源氏物語」を紡いだ女流作家・紫式部の波乱の生涯を描く。大石氏は2006年「功名が辻」以来2回目の大河脚本。吉高は08年「篤姫」以来2回目の大河出演、初主演となった。 今年10月25日、約1年5カ月に及んだ長丁場の撮影を完走。クランクアップから1カ月半が経ち、今感じる大河主演の“収穫”や“財産”は何なのか。 「たくさんの経験をさせていただいた現場で、その一つ一つが自分の中に染み込んでいますけど、一番は自分と向き合う時間が多かったことですかね。書(書道)のシーンの練習もずっと1人でしてきて、自分のことを客観視できる力がついたのかなと思います。かつらや衣装が本当に重くて、逃げ出したくなるぐらい苦しい時もありましたけど(笑)、忍耐力もつきましたね」 血肉となった“大河漬け”の日々。「これからも、大変なものほど楽しめる器でありたいと思います。苦しいな、嫌だなという受け止め方じゃなく、大変なシーンほど“笑っちゃうね”と言いながらこなせるぐらいの軽やかさを持っていたいですね」と理想の役者像の一端を明かした。 大河主演は「一生に一度」と語ってきたが、2度目は?と水を向けると「巡り合わせなので、ご縁があれば。いい作品との出合いは、自分から狙うものじゃないですからね」。過去に大河主演を2回務めた女優は1986年「いのち」と94年「花の乱」の三田佳子しかいない。 今年は「年女」(辰年)に加え、芸能活動20周年の節目。最後に「今年の漢字」(1文字)を尋ねた。 「放送が始まってからは、あっという間でしたけど、(15歳から50代のまひろを演じ切り)自分が小さい頃から大人になっていく姿、役を通してですけど、成長する姿を見届けていただいた1年だったのかなと感じます。心と体をいっぱい使いましたし、感情を毎日揺さぶられました。大河主演も年女も自分の20周年も重なって、そういう意味では今年の漢字は『祭』ですかね(笑)。お神輿を揺さぶり続けて練り歩いたような日々でした」 =インタビューおわり=