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いまの贅沢をガマンできない人が「老後資金」を手に入れる方法

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老後を見据えたストイックな生活をしようと思っても、目先の楽しみに負け、お金を使いすぎてしまう人は少なくありません。そのような人が老後資金を築く方法はあるのでしょうか。元銀行マンの経済評論家が具体的な方法を提案します。経済評論家・塚崎公義氏がお送りする「人生100年時代の老後資金を考える」シリーズ、連載第14回目、今回は無料です。

衝動買い、お酒、豪華な食事…目先の快楽が止まらない

ダイエットの本などが大量に発売されているのを見ると、ダイエットのむずかしさがよくわかります。ダイエットが簡単なら、金を出して本を買う人は少ないでしょうから。禁煙もむずかしいですね。「禁煙は簡単だ。私は何度も禁煙したことがある」というジョークがあるほどです。 人は、目の前にあるケーキやタバコから得られる快楽を大きく感じ、将来の痩せた自分や健康な自分などの価値は小さく感じるらしいので、仕方ないのでしょう。 老後資金を貯めるのも同じことだと思われます。いまの贅沢が与えてくれる快楽を大きく感じ、老後の安心した生活の価値は小さく感じるので、なかなか老後資金を貯められないというわけです。 しかし、方法がないわけではありません。自分を縛ってしまえばいいのです。たとえば「ダイエットします」「禁煙します」と皆に宣言すると、人目が気になってケーキやタバコに手を出しづらくなりますね。それと同様に「貯金残高を毎月SNSに投稿します」と宣言するというのもひとつの選択肢でしょう。 とはいえ、貯金残高は個人情報ですし、お金が貯まったことを公表すると詐欺師や強盗等々が寄って来るかもしれませんから、あまりおすすめの方法とはいえません。

「好き勝手にお金が使えない」状態へ自分を追い込む

贅沢ができるのは、自由に使えるお金があるからです。ということは、自由に使えるお金を減らしてしまえばいいのです。そのためには、「なるべく倹約して、次の給料日に余った金を貯金する」のではなく「給料をもらったときに一定額を貯金してしまい、残った金で次の給料日まで暮らす」ということが有効でしょう。 社内預金のように給料から天引きしてもらえる形式が最良です。社内預金であればそもそも振り込まれる給料が少ないので、倹約せざるを得ません。しかも、社内預金を引き出したくなっても、上司の印や人事部に申し出る必要があり「自分は意思の弱い人間です」と周囲に知られてしまうので、引き出しを躊躇するでしょう。 住宅財形貯蓄などはさらによいでしょう。住宅取得以外の目的で引き出そうとすると、非課税メリットが減ってしまうので、我慢するインセンティブとなります。いまは低金利のため非課税メリットはほぼゼロですが、それでも心理的なバリアにはなるはずです。 金融機関で積立貯蓄をしてもよいでしょう。「毎月1万円ずつ投資信託を購入すると決めて、金融機関に頼んでおく」といった方法です。更によいのはiDeCoという制度を活用することです。税制メリットが大きい上に、原則として60歳まで引き出せないからです。iDeCoについては、別の機会に詳述します。 自分自身に心理的なバリアを張るということであれば、実家付近の地銀に口座を作り、定期的に振り込みをする、といったことも選択肢かもしれません。キャッシュカードを作らず、通帳を親に預けておけば、引き出すときに親に意思の弱さを知られてしまいますから(笑)。

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