原因は自分にある。・杢代和人「キスシーンは2人のピュアな思いを丁寧に演じることができた」<3年C組は不倫してます。>
主演の莉子をはじめ若手俳優が多数出演する「3年C組は不倫してます。」(日本テレビ系毎週火曜夜0:24-0:54、※Huluでも配信)が放送中。本ドラマは“18歳成人”の実施に伴い、親の同意なく結婚できるようになった高校3年生のクラスを舞台に、初恋、妊娠、結婚、そして不倫を描く、前代未聞の学園不倫サスペンスとなっている。本ドラマで主人公・上村蒼(莉子)が再会した初恋相手でありながら、同級生・高梨琴音(秋田汐梨)から妊娠を告げられる橘伊織役を演じるのは杢代和人。WEBザテレビジョンではインタビューを実施し、杢代に作品への思いや撮影秘話、また今年20歳になった心境を語ってもらった。 【写真】足が長くてスタイルも良い杢代和人 ■見る方の記憶に残るドラマになるんじゃないかな ――タイトルからしてセンセーショナルな内容ですが、出演の話を聞いた感想から教えてください。 まずは攻めたドラマだなと思ったのと、見る方の記憶に残るドラマになるんじゃないかなと思って、僕はすごく楽しみでした。俳優をやっているからには、記憶に残る作品を作りたいと思っていまして。中学生、小学生に見たドラマって今でも覚えてるじゃないですか。 ――例えばどんなドラマですか? 櫻井翔さんが出られた「家族ゲーム」や木村拓哉さんの「HERO」です。題材としてもドラマとしても好きです。 ――「3年C組は不倫してます。」はすでに記憶に残るドラマというか、反響も大きいですよね。 はい、嬉しく思ってます。様々な感想があると思うんですが、注目して頂けてありがたいです。 ■キスシーンは2人のピュアな思いを丁寧に演じることができた ――演じられた伊織は優しいけど優柔不断でもあって、だからこそドラマが展開していくわけですが、どんなキャラクターだと捉えられましたか? 18歳ならではの繊細さがあって人を思いやることができる子だと思いました。クランクインする前に何度か本読みを行ったんですが、最初は伊織がどうしてもつかめないて。監督と毎日ディスカッションを重ねて、莉子さんと芝居を重ねるごとに、ようやくキャラクターを確立することができました。曖昧な気持ちを表現するのが一番難しいんですよね。やりようによっては伊織ってクズ男に見えてしまう可能性もあるので、慎重になりました。実際に演じてみてからも、監督と「やっぱりこれ違いますね」となってやり直したり、何回もテイクを重ねたときもありました。 ――伊織を掴めた瞬間があったのでしょうか? お母さんが倒れて病院から学校に行って、その後の蒼と話しているシーンですね。悩みはたくさんあるけれど、好きな人を前にするとすごく優しい気持ちになるんだなと感じて、その後の学校でのキスシーンは2人のピュアな思いを丁寧に演じることができたかなと思います。 ――伊織に共感はされましたか? 共感とはまた違うかもしれませんが、18歳ってその時の感情で発言したり行動したりすることってあるなとは思いました。どういう状況か冷静に判断せずに言ってしまうところがありますよね。 ■20際になって「責任感というものがまったく違うと感じてます」 ――まだ成熟しきってないのかもしれませんね。杢代さんが18歳だったのはそんなに遠い過去のことではないですが、今年20歳になられて18歳の頃と変わったと感じますか? はい、変わりました。18歳と今では“大人レベル”が10段階で4くらい違います。責任感というものがまったく違うと感じてます。自分に与えられた仕事は自分しかまっとうできないと思うので、自分らしく精一杯がんばれているかなと思います。 ――ポジティブな姿勢を持ってられますが、秘訣があれば教えてもらえますか? ポジティブになる秘訣…毎日を必死に生きてます。時間が経っても後悔しないぐらい、常に今やれることを全力でやってます。 ――とてもバイタリティを感じますが、俳優としてのお仕事も精力的にこなされていて、今期は本ドラマも「私たちが恋する理由」も出演されていますね。 それぞれの現場で認められる何かがないとダメだと思っていますし、1つ1つ緊張感をもってやらせて頂いています。お芝居は深堀りすればするほどやりがいがあって、もっと上手くなりたいです。 ■目標としている人物は「木村拓哉さん」 ――俳優としてのご自身の強みはなんだと思いますか? 今までの僕の出演歴を見ると分かって頂けるんじゃないかと思うんですけど、おそらく視聴者の方は僕が同じ俳優だと一致してないと思うんですよ。例えば今回の伊織は優しい男の子で、「君とゆきて咲く(~新選組青春録~)」では儚い青年で、「【推しの子】」ではアイドルの熱烈なファンという役どころで、振り幅が自分で言うのもあれですがかなりあるのかなと。さまざまな役どころを演じさせて頂けてうれしいです。 ――目標としている人物はいらっしゃいますか? 木村拓哉さんです。お芝居もアーティスト活動もされていて、だから僕もどちらもやっています。2つやることが当然で、互いに刺激されて還元できるんです。 ――アーティストとしての目標はありますか? 僕たち、原因は自分にある。が国民的グループになることです。僕たちは世界も視野にいれて活動しています。今年ソロファンミーティングを上海で開催したんですが、世界で待ってくれている人たちがいると実感しました。これは日本に見に来てもらうだけじゃなく、僕たちが行くべきだなと。ファンの方たちの熱量を直接感じることって、やっぱり大事なことだなと改めて感じました。 ――国際的な活躍も楽しみにしています。では、最後に本ドラマのこれからの注目ポイントを教えてください。 冒頭に女子生徒が亡くなっている描写がありますが、その謎が解けていきます。果たして伊織はどういう選択をするのか、蒼はどうするのか。18歳という大人でも子どもでもない彼らが自分の人生の決断をするようすにぜひ注目して欲しいです。 ◆取材・文=入江奈々 撮影=宮川朋久 スタイリスト=TAKURO ヘアメイク=GLEAM