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【更新】打ち上げ成功!スペースXの宇宙船「クルードラゴン」に世界が注目するワケ

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BUSINESS INSIDER JAPAN

日本時間5月28日午前5時33分(米東部時間5月27日午後4時33分)、米スペースXの新型宇宙船「Crew Dragon(クルードラゴン)」が初の有人飛行を実施する(編集部注:悪天候により、打ち上げは日本時間5月31日午前4時22分に延期。その後、打ち上げは無事成功した)。 【全画像をみる】【更新】打ち上げ成功!スペースXの宇宙船「クルードラゴン」に世界が注目するワケ 2011年にスペースシャトルが退役して以来、宇宙への人の輸送をロシアのソユーズ宇宙船に頼ってきたアメリカにとって、9年ぶりに自国から有人宇宙船を打ち上げることとなる。

スペースXによる「有人宇宙船開発計画」最終試験

クルードラゴンは、NASAが民間企業を使って宇宙飛行士を輸送することを想定した「コマーシャルクルー計画」のもとで開発されたカプセル型の新型宇宙船。スペースXが2012年から運用してきた国際宇宙ステーション(ISS)への無人輸送船「Dragon」と同型で、最大7名が搭乗できる。 フロリダ州のケープ・カナベラル空軍基地から、Falcon 9ロケットに搭載されて打ち上げられ、帰還時には大西洋に着水する予定だ。 今回の有人飛行ミッションは「DEMO-2」と呼ばれ、有人宇宙船の開発マイルストーンにおける最終試験にあたる。 テストパイロットには、NASAのロバート・ベンケン宇宙飛行士、ダグラス・ハーリー宇宙飛行士が選ばれた。

「打ち上げ成功」すれば、野口さんも搭乗へ

今回のDEMO-2をクリアすれば、NASAは本格的にISSへの宇宙飛行士の輸送を民間企業に委託する段階に入る。 第1回の運用「クルー1」では、NASAのマイク・ホプキンス宇宙飛行士、ビクター・グローヴァー宇宙飛行士とともに、JAXAの野口聡一宇宙飛行士が搭乗する予定だ。野口宇宙飛行士は、アメリカに籍を置かない宇宙飛行士として初めてスペースXの宇宙船に乗り込むことになる。 クルードラゴンによる有人飛行の成功は、スペースシャトルやアポロ宇宙船といったこれまでの宇宙船の運用とは異なる意味合いをもつ。宇宙産業を育成しようと30年以上にわたって続けてきたアメリカの努力が、ついに結実したことを意味するからだ。 イーロン・マスクCEO率いるスペースXが、「Launch America」とアメリカを背負った有人飛行ミッションに臨むことになる「はじまりの種」は、スペースシャトル計画が始まって間もない1980年代に蒔かれていた。 1984年、アメリカでは、レーガン大統領時代に「商業宇宙打ち上げ法」と呼ばれる宇宙産業育成に向けた法律が制定。これによって、運輸省下の連邦航空局(FAA)が商業利用としてロケットの打ち上げなどの許認可を行えるようになったのだ。 このとき、イーロン・マスクはまだ13歳。自作のゲームソフトを販売し、エンジニア兼ビジネスマンの道を踏み出して間もないころだった。

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