井ノ原快彦×池井戸潤氏 連続ドラマで“初タッグ”「主演することの重みある」
俳優でタレントの井ノ原快彦(46)がWOWOWの連続ドラマW「シャイロックの子供たち」(10月放送・配信開始)に主演することが22日、分かった。原作はベストセラー作家・池井戸潤氏(58)の、累計発行部数50万部突破の同名小説。銀行という組織を通して普通に働き、普通に暮らすことの幸福と困難さを描く群像劇だ。 井ノ原が演じるのは出世コースを外れるも部下からの信頼は厚い銀行員・西木雅博。ある日、勤務先の支店内で100万円の現金紛失事件が発生する。部下の女性行員が疑われ、真犯人をひそかに追う西木だが、突然失踪してしまう。やがて、姿を消した真相が明らかとなっていく。 放送中の主演ドラマ「特捜9」(テレビ朝日系)などで俳優としても活躍する井ノ原だが、池井戸作品への出演は初めて。以前から同氏の作品に興味を抱いていたという。 「池井戸さんの作品に主演することの重みを感じております。そして、西木という男が作品の中でどう輝いていくのか、今からワクワクしています」とコメント。「人間の欲、愛憎渦巻く中、西木という男がどう立ち回っていくのか。僕は脚本を読んだ時、とにかく読む手が止まりませんでした」と語った。 原作は池井戸氏にとって「ぼくの小説の書き方を決定づけた記念碑的な一冊」と明言するほど作家人生の転機として位置付けてきた作品。「私の作品中、もっとも映像化が難しいだろう一冊」だといい、「井ノ原快彦さんが難役である西木をどう演じるのか、いまから楽しみでなりません」とコメントした。 監督は鈴木浩介氏、脚本は前川洋一氏。同枠の池井戸作品「アキラとあきら」(17年)と「鉄の骨」(20年)を担当している。