ピンの新作アイアン「i525」を鈴木愛、金谷拓実が絶賛!その進化は溝の内部にあった
さらにアップした飛距離性能と操作性を両立
1月25日に発表されたピンの新アイアン「i525」。こちらは2018年に発売された「i500」の後継モデルですが、元々ピンには「前作を超えなければ発売しない」という哲学があります。「i525」が進化したポイントとはどこなのでしょうか。 【写真】金谷拓実らプロのインプレッションと「i525」の詳細を写真で見る ちなみに筆者は平均スコア95のアベレージゴルファーですが、「i525」を打った第一印象は「見た目より飛ぶ」ということです。今、筆者が使っているのはフルキャビティタイプのアイアンなのですが、トラックマンで計測したデータを見るとブレードタイプの「i525」の方が7番アイアンで5ヤード、5番アイアンになると10ヤードくらい飛距離が出ていました。5番アイアンはすごくやさしく感じました。 飛距離アップについてはピンの契約選手も感じていたそうで、鈴木愛は「キャリーの飛距離が5ヤード伸びた」と語り、金谷拓実は「アイアンの飛距離が出ない人にオススメ。強い球が打てます」とコメントしていました。 もちろん飛距離性能も高いのですが、さらに驚いたのがスピンも効くので打球が上がりやすく、球筋を調整しやすいことです。
トラックマンのデータを見ても7番アイアンで5500回転、5番アイアンで4500回転くらいのバックスピンが入っていました。その理由についてピンゴルフジャパンのプロダクトマーケティングマネージャーの安齋伸広さんに取材すると、「今回のi525はスコアラインの溝に大きな進化があります。一つはスコアラインの数が5本増えたこと。さらに溝の断面部分を粗くすることで、ボールとの摩擦力を高めています。だから飛距離性能が高くても、操作できる感覚があるのです」
5番アイアンがやさしく感じた理由は?
また5番アイアンがやさしく感じた理由について、安齋さんはこう明かします。 「トウ側についている高比重ウエートが前作のi500より大きくなったことで、ミスヒットに強くなったと思います。その分、アマチュアが苦手な5番アイアンでも飛距離が出たのでしょう。もう一つ、番手別にオフセットを変えています。3番から5番までグースネックになっていて、6番から9番まではちょいグース、そしてウェッジはほぼストレートになっています。5番はグースがある分、つかまりが良かったので飛距離が伸びたと思います」 ちなみにアベレージゴルファーの筆者ですが、試打会のアトラクションで行った3球勝負のニアピンチャレンジではカップまで3ヤードにつけた1球が打てました。「i525」は見た目以上に飛ぶだけでなく、見た目以上に性能が詰まっているアイアンだと感じました。 【ピン i525 主要スペック】 ●ヘッド素材/マレージング鋼C300(フェース)、17-4ステンレススチール(ボディ)●ロフト角(7I)/29度 ●ライ角(7I)/62度 ●クラブ長(7I)/37インチ●クラブ総重量(7I)/397グラム(N.S.PRO 850GH neo)●価格(1本)/2万8600円(スチール)、3万1900円(カーボン)
野中真一