なぜ後を絶たないのか ポスト不足とアカハラが研究不正を常態化
所属研究者の不正が発覚し謝罪する、京都大学iPS細胞研究所の山中伸弥所長(読売新聞/アフロ)
<2018年2月10日号> 「論文に改ざん・捏造があった」。1月22日夜、京都大学iPS細胞研究所(CiRA〈サイラ〉)はそう発表し、山中伸弥所長が深々と頭を下げて謝罪した。 論文の著者は同研究所の36歳の特定拠点助教。有期雇用で雇用期限は3月だった。「背景に焦りがあった」とする見方もある。 ■「相手は生き物」が研究不正の温床か? CiRAには研究の倫理的課題に取り組む部門があり、研究不正を未然に防ぐための実験ノートチェックなども行われてきている。それでも、事件は起こった。
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みわ よしこ :フリーランスライター