【K-1】金子晃大がダウン奪い難敵撃破「僕がドーピングしていると聞きますが」と反論
K-1 WORLD GP 2024 in TOKYO~FINAL~ 2024年12月14日(土)東京・国立代々木競技場第一体育館 【写真】右ボディストレートを放つ金子 ▼第17試合 スーパーファイト -56kg契約 3分3R延長1R 〇金子晃大(K-1ジム自由ヶ丘/FROG GYM) 判定3-0 ※30-27×2、29-28 ×アスランベック・ジクレーブ(ロシア/Kuzbass Muay Thai) 金子は2022年2月にK-1スーパー・バンタム級王座決定トーナメントで黒田勇斗、璃明武、決勝で玖村将史を破りK-1王座戴冠。6月『THE MATCH 2022』ではRISEの鈴木真彦に惜敗も2023年9月に玖村将史との3度目の対戦で判定勝ちを収め、王座防衛に成功。2024年3月は、RISEのリングに乗り込み鈴木真彦を破り、リベンジを成し遂げた。7月と9月の「K-1 WORLD MAX 2024 -55kg世界最強決定トーナメント」でも優勝し、現在9連勝中。戦績は24勝ち(13KO)2敗 。 ジクレーブはIFMAアマチュア世界&欧州バンタム級(-54kg)王者で、ロシアやヨーロッパのムエタイタイトルも持つという。2020年11月『ONE』に参戦すると、K-1でも活躍したワン・ジュングァンに判定勝ち。2戦目ではジャン・ペイメンに判定で敗れたが、3戦目はルイ・ボテーリョに判定勝ち。2023年4月には吉成名高とラジャダムナン王座を争ったハーキュリスに惜敗、11月はK-1で軍司泰斗とタイトルマッチで戦ったビューに敗れている。ONEでの戦績は2勝3敗。11月9日(土)にはタイの『RWS』でサミンダムとの対戦が決まっている。左右に構えをスイッチしながら飛び込みのフック、右の強烈な蹴りが武器。強固なディフェンスと頑丈な身体を持つ29歳。ニックネームは“ロシアンボンバー”。戦績は13勝(1KO)5敗。 1R、右カーフを蹴る金子にジクレーブは前へ出ながら左右フックと左ボディを打って行く。細かいパンチを打ちながらどんどん前へ出ていくジクレーブだったが、金子はガードすると右ショートフックでダウンを奪った。立ち上がったジクレーブは再び手数を出して前へ行き、金子は左ボディ。ジクレーブはバックハンドブローも放つ。 2R、ジクレーブは顔面前蹴りを多用する。金子はワンツー。回転を上げていくジクレーブは左右ボディの連打、バックハンドブロー、また顔面前蹴りと手数が出る。ジクレーブの手数に押されたように見えた金子だが、右ストレート一発で逆転。さらに左右フック。ジクレーブはスイッチしながら左右のパンチを出すがスピードが衰えた印象。 3R、再び手数を出して前に出るジクレーブに金子は右ストレート、右ボディストレート。右カーフを蹴る金子に左右ミドル、前蹴りを返すジクレーブ。再びパンチを回転させて手数を出すジクレーブに、金子は右ストレートの強打、ヒザ、左ボディ。ジクレーブの飛びヒザには金子が左ボディを打つ。左目を腫らしながらも最後まで攻撃の手を休めないジクレーブ。金子も譲らず打ち合った。 判定はダウンを奪った金子が3-0で勝利。「KOは出来なかったけれど、今年入ってから勝負の年で。THE MATCHで負けたのを取り返したと思ったら、新たな戦いが始まった。今日まで乗り越えられたのは、ファンの皆さん、一緒に戦ってくれるセコンド、サポートしてくれる方が一緒に戦ってくれて、乗り越えられました。リングの上で感謝をしたいです。 ひとつ言えるのは、僕がドーピングしていると聞きますが、ちゃんと9月のトーナメントで検査もして、陰性っていうのは出てるので、そこは言いたかったのと。皆さんが一緒に戦ってくれたおかげで、1年乗り越えられたから、来年も厳しい1年が始まると思うけれど、僕の信念と志を見せて、もっと僕の試合を見て良かったと思ってもらえるように、強くなります。来年も期待していてください」とマイクで語った。
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