【車台も新開発】フォルクスワーゲン 次期フラッグシップEV「プロジェクト・トリニティ」公開
高度な自動運転システムにも対応
text:Felix Page(フェリックス・ペイジ) translator:Takuya Hayashi(林 汰久也) 【写真】電動化に力を入れるVWグループ【各ブランドの電気自動車5選】 (104枚) フォルクスワーゲンは、開発中のフラッグシップEV「プロジェクト・トリニティ」を一部公開した。 プロジェクト・トリニティは、「アイコニックなデザインの高効率フラットシートコンセプト」とされている。ティザー画像ではカバーに覆われているが、強調されたホイールアーチや、ID.3にも似たフロントマスクのシルエットが確認できる。 新しいプラットフォームの詳細はまだ明らかにされていないが、「フラットパネル」構造により、柔軟性を高め、室内空間を最大化できるだろう。 フォルクスワーゲンはこのプラットフォームを使用して「根本的に新しい生産アプローチ」を開拓し、経済的かつ効率的にEVを製造する新しい方法を実証しようとしている。 ドイツ・ヴォルフスブルクの拠点は「高度に自動化されたEV製造のための先駆的な工場」になることが明らかになっており、そこで最初に製造されるのがプロジェクト・トリニティと呼ばれる次期フラッグシップEVである。 フォルクスワーゲンのラルフ・ブランドシュテッターCEOは、この新しいプラットフォームにより「自動運転の普及」も実現すると述べている。 プロジェクト・トリニティは、ドライバー監視システムやアダプティブ・クルーズ・コントロールなどを備える「レベル2+」の自動運転機能を搭載し、将来的には「レベル4」にも対応するという。 既存のMEBプラットフォームの要素を取り入れる可能性が高いが、「新しいグループのバックボーンを形成する」というフォルクスワーゲンの方針に沿って、ソフトウェアとパワートレインの大幅なアップグレードを行うという。 非MEBベースのEVがIDファミリーの一部として残るかどうかは不明だが、トリニティの市販モデルが登場するのは、ID.3とID.4が市場に出てから数年後になるだろう。