<日向坂46>テレビ出演続いた2020年 ドラマ、バラエティー、スポーツ… 活躍の幅広げる
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そして日向坂46が、今年ひときわ目立っていたのがバラエティー番組での台頭だ。バラエティーへの高い適性は、もともと冠番組「日向坂で会いましょう」(テレビ東京ほか)などでも指摘されていたが、今年はその実力を他の番組で発揮する機会が目立った。
「THE突破ファイル」(日本テレビ系)をはじめ、日向坂46は一度出演した番組への再登場回数も多く、“結果”を残して次につなげているといえる。そんなグループの中でも特にバラエティースキルに定評がある加藤史帆さん、佐々木さん、富田鈴花さん、渡邉さんが「あちこちオードリー~春日の店あいてますよ?~」(テレビ東京)に出演した際は、番組プロデューサーの佐久間宣行さんが「ノーアンケート、フリートークの番組に出てくるアイドルっているんだね(笑い)!」と自身のラジオ番組で絶賛していた。冠番組のMCを務める、気心の知れた「オードリー」の番組といえども、2週にわたって番組を盛り上げた4人の姿を見ると、バラエティーからのオファーが多いことも納得できる。
「有吉ぃぃeeeee! ~そうだ! 今からお前んチでゲームしない?」(テレビ東京系)で、持ち前のゲームスキルで活躍し、再出演につなげている丹生明里さんのように、自身の特技で、仕事の幅を広げるメンバーも多い。2018年8月から学業に専念するため、今年5月まで活動を休止していた影山優佳さんは、復帰後からまたたく間に、「FOOT×BRAIN」(テレビ東京)をはじめとするサッカー番組への出演が増えた。自身でサッカー審判の資格を取ったり、もともとの熱量の高さは知られていたが、復帰後はブログでJリーグの全クラブを紹介をしていく「影山優佳のWE LOVE Jリーグ」という連載企画を作るほど、さらに磨きをかけた。
日向坂46の今年の活躍をみるに、屈託のない明るさでどの番組でも真摯(しんし)に、そして前向きに取り組む姿が印象深かった。そしてその前向きさが、制作サイドにとっても好評なのだろう。2021年、“日向坂”の道の先には明るい未来が待っているはずだ。