T・ヘルナンデスの流出=失敗ではない。再契約難航のド軍編成本部長が“プランB”を示唆「試合に勝つ方法はいくつもある」地元メディアはパ軍外野手を紹介
MLBロサンゼルス・ドジャースから今オフにFAとなっているテオスカー・ヘルナンデスの再契約について、ドジャースのアンドリュー・フリードマン編成本部長が「確信を持てていない」とド軍専門メディア『Dodgers Nation』が報じた。 【画像】大谷翔平&真美子夫妻の“仲睦まじいツーショット”写真を厳選してお届け! 昨オフに単年契約でドジャース入りを果たし、打率.272、33本塁打99打点、OPS.840の成績を残したT・ヘルナンデス。オールスターに選ばれ、ホームランダービーで球団史上初の優勝、ポストシーズンでも活躍を続け、チームの世界一に大きく貢献した。 そのパフォーマンスから今オフ注目株のひとりとなったスラッガーにはトロント・ブルージェイズやボストン・レッドソックス、ニューヨーク・ヤンキースなどが関心を寄せており、当初ドジャースが想定していた契約よりも長期かつ高額になることが予想されていると同メディア。米紙『USA TODAY』のボブ・ナイチンゲール記者は4年8000万ドル(約122億円)に上る可能性があると話している。 そんなT・ヘルナンデスの再契約にフリードマン氏は「私が答えるのは難しい」と確信を持てずにいると『Dodgers Nation』は紹介。「私達が(再契約に)希望を持っている一方で、どこか他の場所で契約することになったとしても、成功を祈るしかない。それは個人的には本当に幸せだが、プロ(の編成本部長)としてはそれほど幸せではない」とコメントしたという。 同メディアのノア・カムラス記者はT・ヘルナンデスの勝負強さやクラブハウスでの存在感がチームに大きなメリットをもたらす一方で、32歳という年齢と守備力の低さが課題だと指摘。そして、フリードマン氏のコメントを以下のように引用し、T・ヘルナンデス以外の選択肢があることを示唆した。 「これ(外野ポジションの強化)を実現するには、様々な方法がある。もう少しパワーのあるチームにできる。もう少しコンタクトの多いチームにすることもできる。もう少し良いディフェンスをするチームを作ることができる。試合に勝つための方法はいくつもある。だからいくつかの選択肢が開かれているんだ」 T・ヘルナンデスは、昨シーズン、キャリアハイの33本塁打を放ちパワーの需要を満たした一方で、三振は188回とMLBでワースト4位タイ。また、今オフにドジャースが獲得したFA外野手マイケル・コンフォートも三振率が高く、守備も平均以下であるため、ドジャースはその2つの穴を埋める選手の獲得を検討する可能性があると同メディアは推測。ジュリクソン・プロファー(サンディエゴ・パドレスからFA)は今季の三振率が15.1%(T・ヘルナンデスは28.8%)とコンタクトの面で優秀な成績を収めており、マックス・ケプラー(ミネソタ・ツインズ)は平均以上の守備を提供すると“代替案”を提示した。 構成●THE DIGEST編集部
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