「家族を晒すも守るも私だ」母の認知症や姉のダウン症を赤裸々に書くにしおかすみこ(49)が両親からかけられた“意外な言葉”とは
――本当にそのときそのときで考えて進んで来られたんですね。 にしおか 人生計画を立てられるなら、もちろん立てた方がいいと思うんですよ。でも私、そもそも計画を立てられない人間なんです。だって大人になってからSMの女王様になるような人ですよ?(笑)
「とにかく、自分が元気なこと、自分の幸せを一番に考える」
――説得力がすごいです(笑)。以前「自分が認知症になったら」と想像することがあるとお話されていましたが、今も考えてしまうことはありますか? にしおか それはやっぱり怖いですよねぇ……。考えないようにしようとは思ってるんですけど、誰がなるかわからないですからね。でも、みんな最後は何かしらで死にますから。更年期も始まっているのかホットフラッシュで急にのぼせたりすることもあるんですけど、それも考えても仕方ないし。って思えてるくらいの軽さで終わってくれと願います(笑)。ネガティブにしててもいいことないですからね。 ──にしおかさんのその明るさは、多くの人を勇気づけていると思います。 にしおか いやぁ、私は今たまたま実家に住んでますけど、それが正解とも不正解とも思ってないんですよね。同じように家族に何かあった人は、遠くから見守るのも、施設を選択するのも、全部捨てて逃げるのも、一生懸命考えて選択したことだから、それが正解なんだと思います。「絶対こうしなきゃ」って決めるとしんどくなるから、「今はこうすることにした」ぐらいでいいんじゃないかなと。 とにかく、自分が元気なこと、自分の幸せを一番に考えるっていう「自分ファースト」が大事だと私は思ってるので、皆さんもそういうふうにして、元気でいてほしいなと思っています。
佐々木 笑
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