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坂東眞理子氏 コロナ社会を生き抜くには「正しさ押しつけぬたしなみを」

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マネーポストWEB

 人生の折り返し地点を過ぎ、やっとひと息つけると思ったのに、コロナ禍で自粛を強いられている中高年世代も多くいる。そうした世の中に対し、『女性の品格』『70歳のたしなみ』など、女性の生き方や働き方に関するさまざまな著書がある坂東眞理子昭和大学理事長・総長(73才)が、アドバイスをする。

 * * *  私は常々、何才になっても、キョウイク――「教育」を受けることと、「今日行く」ところがあることが大事だと口にしてきましたが、いまは、外出すらままなりません。

 勤務先の昭和女子大学も授業はオンラインになり、私も出勤日時を減らしながら、運動不足解消と公共交通機関での“密”を避けるため、40分ほどの道のりを歩いて通うようになりました。大学までの道のりの途中、いくつか坂があります。人生にも上り坂や下り坂がありますが、まさか新型コロナウイルスという、それ以外の急坂があるとは思ってもみませんでした。

 けれども振り返れば、人生は「まさか」の連続です。学生たちには、「想定外のときに、どう行動するか、という非常に得がたい経験を、いましているんだよ」と話しています。

 とはいえ、これから先が長い学生ならまだしも、自分の人生はこのまま穏やかに終わっていくのだと思っていたであろう60代よりも上の人たちは、「なんて運が悪いのだろう」とがっかりしているのではないでしょうか。

 しかしだからこそ「自分は乗り切れる」と一生懸命、自分で自分を励ますおまじないをかけて、この障壁を乗り越えていかなければなりません。たとえコロナがあったとしても、その一日は私たちの人生の中で大事な一日です。かけがえのない時間を、これからの人生でいちばん若いこの日を、コロナだから仕方がない、と言って過ごすのはもったいないと思います。ですから私はいま、できるだけ手紙を書くようにしています。

 これまでは、例えば贈りものをいただいたときなども、「今度会うからそのときにお礼を言おう」とか、「お互いに忙しいから、電話やメールで伝えた方がいいだろう」とか、何かと理由をつけてペンを取ることはしませんでした。

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