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ドラフト上位候補がズラリ。 選りすぐりの地方大学12人の逸材たち

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関西学生野球では、大学ナンバーワン打者といってもいい佐藤輝明(近畿大)がドラフト1位候補に挙がる。187センチ、92キロの堂々とした体格に加え、柔道の国際大会で優勝経験のある父・博信さん譲りの身体能力も生かし、左打席から圧巻の打球を飛ばす。まだ調子に波があるが、俊足を生かした外野守備だけでなく三塁も守れるため、佐藤を獲得したい球団は多いだろう。  この佐藤と同リーグで注目を集めているのが左腕の高野脩汰(関西大)。島根の出雲商出身で、同校の偉大な先輩から"大野豊二世"と呼ばれたこともある。球の出どころが見えづらく、真上から角度をつけて投げ下ろす最速147キロのストレートとキレのいいスライダーが武器だ。  昨年秋のリーグ戦では、ほぼこの2つの球種のみで勝負して4勝0敗。左ひじの違和感により、明治神宮大会では2試合3失点に終わったが、冬場のトレーニングで身体全体の可動域を広げ、体重も増やすなど、万全の状態で春のリーグ戦に臨もうとしていただけに残念だ。  仙台六大学リーグでは、東北福祉大の左腕・山野太一と大型遊撃手・元山飛優という投打の軸に対し、仙台大の宇田川優希がどう立ち向かうに注目が集まっていた。  宇田川は184センチ、94キロの大型右腕で、埼玉県立八潮南高校時代は知る人ぞ知る存在だったが、大学に入り急成長。ストレートは最速152キロをマークし、落差の大きいフォークやブレーキが利いたカーブも武器で、一躍ドラフト上位候補となった。

ほかにも投手では、昨年秋に中国六大学リーグで7勝を挙げた最速151キロ右腕の中内亮太(東亜大)、春前の関東遠征で評価を高めた最速153キロ右腕の赤上優人(東北公益文科大)も全国の舞台で猛者たち相手にどんな投球をするのかを見たかった逸材だ。  また、毎年「人材難」と囁かれる捕手でも、強肩の萩原哲(創価大)、強打の古川裕大(上武大)と注目選手がおり、スカウトたちも彼らのプレーを楽しみにしていたはずだ。  だが、惜しんでばかりもいられない。あるスカウトは「どれだけ課題を持って取り組めたかが大事」と話すように、限られた環境のなかでも自らを高めることができた選手が評価を上げていくのだろう。  苦境のなかからスターダムへと駆け上がるシンデレラボーイの出現によって、秋のドラフト戦線を賑わせてくれることを願いたい。

高木遊●文 text by Takagi Yu

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