豆乳ヨーグルト事業が好調 牽引役は「SOYBIO」 400gカップ1-7月で2倍強に拡大 ポッカサッポロフード&ビバレッジ
ポッカサッポロフード&ビバレッジの豆乳ヨーグルト(乳酸発酵豆乳)事業が好調に推移している。 同社は15年に豆乳ヨーグルト市場に参入しトーラクから引き継いだ豆乳ヨーグルトを委託製造にて販売。19年3月には53億円を投じて自社製造工場を新設し、その翌月にオリジナル商品として大型容器の「SOYBIO(ソイビオ)豆乳ヨーグルトプレーン無糖400gカップ」(400gカップ)を発売開始。この時、当時27億円の市場規模を120億円へと拡大しその過半のシェアを握る目標を掲げる。 滑り出しは好調で、同事業の前期(12月期)売上高は、400gカップが牽引役となり前年比33%増の18億円。今期1-7月も400gカップが2倍強拡大したことで前年同期比38%増の12億円を記録し今期目標の22億円を超える勢いで推移している。
取材に応じた大久保正孝レモン・プランツミルク事業本部事業企画部部長は「ご購入者の半数以上がリピートして下さっている。8月が7月並みくらいだったことを除けば、販売状況は基本、前月に対してプラスで推移しており、離脱がかなり抑えられている上に新規のトライアルを少しずつ獲得していると推察している」と語る。 新規を徐々に獲得できている要因としては、豆乳ヨーグルト売場の広がりに加え、キャンペーン施策などで、お客様に手に取っていただく機会が増えたことを挙げる。 4月から「おいしくなかったら全額返金キャンペーン」、6月から「QUOカードが当たるキャンペーン」をそれぞれ1ヶ月間実施したところ、出荷増加に伴い「より多くのお客様に試してもらえたと考えている」。 返金キャンペーンについては「応募はそれなりにあったが、“おいしいと思って食べているのだから、自信を持って欲しい”という叱咤激励を多く頂戴した」という。 現在、第三弾として「おいしさ体感! SOYBIO×HELLO KITTY 豆乳ヨーグルト キャンペーン」を11月30日までの応募期間で実施してトライアル促進を図っている。 キャンペーンには「19年11月の調査では商品の認知度が5・8%、トライアル27・6%とともに低い状態。しかし56・3%の高いリピート率が我々の強みで、トライアルした半分以上の方に継続していただいていることから、まず知ってもらって召し上がってもらうことが一番の肝」との狙いがある。