[活写] 来年は幸せそばに
埼玉県秩父市の「そば道場あらかわ亭」で、年越しそばの手打ち作業が大忙しだ。新型コロナウイルスに振り回された1年だったが、年の瀬に毎年変わらない光景が見られた。 同店はJAちちぶの直営で、JA荒川支店に隣接。2000年のオープン以来、ひきたて、打ちたて、ゆでたての「三たて」にこだわる。 原料のソバは、地元の在来種だけを使う。これを石臼でひいて国産の小麦粉と合わせた「6割そば」で提供している。食感に粘りがあり、香りが強いと評判だ。 大みそかの31日までは、午前7時から従業員10人が総出でそばを打ち、JAの直売所に出荷する持ち帰り用の年越しそばも加工。例年と同じ3000食を販売する予定だ。 店長の小池勉さん(58)は「衛生管理を徹底している。コロナ禍でも安心して味わってもらいたい」と話す。
日本農業新聞