倉田真由美さん、激しい<めまい>に襲われる…「娘が心配して涙ぐみました」
娘のために…
夫の死後も気丈に振る舞っていた娘ですが、やはり親が弱ることに敏感になっているようです。 あんなに存在感のあった父親、毎日熱心に世話をして一緒に遊んでいた父親がいなくなりもう会えないのですから、彼女の喪失感は私とはまた違う大きなもののはずです。 夫はできないこともたくさんある人でした。私にとって許容範囲だっただけで、人によっては到底受け入れ難いようなこともありました。誰だって完璧ではないからそんなところはあって当たり前だけど、夫の場合はかなり極端だったと思います。だから私には最高の夫だったけど、端から見たら必ずしもいい夫じゃないとは分かっています。 でも父親としては最高の人でした。誰から見ても断言できるくらいに、文句のつけようがないほど素晴らしい父ちゃんだったんです。夫と娘の姿を真横で眺めながら、こんないい父ちゃんに育てられる娘を羨ましく感じるくらいでした。 これ以上この子に喪失感を味わせたくないな。 娘のためにももうしばらくは健康でいたい、娘の肩を抱きしめながらそう思いました。 倉田真由美さん、夫のすい臓がんが発覚するまでの経緯 夫が黄色くなり始めた――。異変に気がついた倉田さんと夫の叶井さんが、まさかの「すい臓がん」と診断されるまでには、さまざまな経緯をたどることになる。最初は黄疸、そして胃炎と診断されて…。現在、本サイトで連載中の「余命宣告後の日常」以前の話がコミック版で無料公開中だ。