倉田真由美さん、激しい<めまい>に襲われる…「娘が心配して涙ぐみました」
倉田真由美さんは、他界した夫・叶井俊太郎さん(享年56)のことを、「最高のとうちゃんだった」と語る。このたび、体調を崩した倉田さんを心配する娘の様子を見て改めて思ったことを明かしてくれた。 【画像】幼い娘と手をつないで歩く叶井俊太郎さん「その姿にいつも見とれていた」
執筆・イラスト/倉田真由美さん
漫画家。2児の母。“くらたま”の愛称で多くのメディアでコメンテーターとしても活躍中。一橋大学卒業後『だめんず・うぉ~か~』で脚光を浴び、多くの雑誌やメディアで漫画やエッセイを手がける。お笑い芸人マッハスピード豪速球のさかまきさん原作の介護がテーマの漫画『お尻ふきます!!』(KADOKAWA)ほか著書多数。 夫の叶井俊太郎さんとのエピソードを描いたコミック は現在Amazonで無料で公開中。
めまい
先日の朝、布団から出ようと体を傾けると世界がグラグラに。 「あ、あれだ」 人生で通算4回目のめまい。良性発作性頭位めまい症という、頭を動かすたびに世界がグワーッと揺れまくりとてつもなく気持ち悪くなる病気です。 耳の中にある耳石と呼ばれる小さな結晶が半規管に入り込んでしまうのが原因で、耳石さえ出てしまえば治るのですが、それまでは迂闊に動くとしばらくの間、視界の回転に耐えなくてはなりません。 その夜、なんとか早く治そうとリビングで体操をしていました。耳石を動かす体操で、同じめまいで苦しんでいた友人が「しんどいけど、これですぐ治ったよ」と教えてくれたので敢えてつらくなる体勢になり、数十秒。 しかし想像以上に激しいグルグル、めまいがきて、吐き気を我慢できずトイレで嘔吐してしまいました。 「もう、無理…」 体操を続ける気力を失いリビングに戻ってぼんやりしていると、娘が心配そうに近づいてきました。 「大丈夫…?」 よほど私の顔色が悪かったのか、娘は私に寄り添うように座りました。 「うん、大丈夫だよ。ちょっと具合が悪いだけ、心配しなくていいからね」 私が抱きしめると娘は「うん…」と小さな声で答え、そっと抱きついてきました。伏せた顔を覗きこむと涙ぐんでいます。