13歳ご当地アイドル「いっぱい元気づけたい」 福井県のアミーガス、最年少みおさんの思い
飛び跳ねるようにエネルギッシュに踊り、ちゃめっ気ある笑顔と明るい歌声で観客をとりこに。「多くの年代の人に私たちの存在を知ってもらい、いっぱい元気づけていきたいです」。新型コロナウイルス禍のため不定期に開催するライブで、ご当地アイドル「アミーガス」のメンバーみおさん(13)=福井県坂井市=はサブリーダーとしてグループを引っ張っている。 【写真】「多くの人に知ってもらい元気づけたい」と話すアミーガスのみおさん 7人組で平均年齢が19歳。最年少で曲の振り付けも担当するみおさんだが「先生はいないんです。みんなで助け合い成長していくのがアミーガス」。拠点のショッピングセンターで堂々とパフォーマンスする姿は、年齢よりはるかに大人びた雰囲気。メンバーからの信頼も厚く、「目標のアイドルはいません。1番は私たち」と胸を張る。 小学1年生の時、夢は決まった。買い物途中で偶然見かけたステージ。「メンバーにオーラがあって、みんなキラキラ光ってたんです。一体感もあってすっごく感動しました」。応募資格となる10歳の誕生日を4年間指折り数え、満を持して応募。念願のアミーガス入りを果たした。 だが、アイドルの道は平たんではなかった。練習生からスタートし「難しい歌詞や発声にとまどってしまって。自分の部屋で黙々と練習していました」。正メンバー昇格に7カ月を要した。人前でしゃべるのも苦手で、当初は「プライベートな話とかできませんでした」という。 学校では「友だちとして接してほしい」とアイドルを封印。土日にイベントが多いことから部活動も断念した。将来について聞くと「アイドルを続けているかも。でも、小さな子どもが好きなので保育士にもなりたいな」。未来を模索中だが、誰かの力になりたいという思いはこれからも変わらない。
福井新聞社