「こんなところにゴマ団子?」よく見ると「ジャガイモにコバエのサナギ!」害虫駆除の専門家が教えるノミバエ撃退法とは【画像閲覧注意!!!】
■ジャガイモもあっという間に「ゴマ団子」状に 僅か10日で成虫に! (東洋産業 大野竜徳さん) 「よく見かける種類の中には、夏の暑い時期だと、卵が半日で孵化し、幼虫は2日で餌を食べるのを終え、約10日のさなぎ期間を経て成虫となるものがいます」 ーなんというスピード。 (大野さん) 「ショッキングなのはサナギです。サナギは濡れた場所ではおぼれてしまうし、動くことができないので、少し乾燥したところにくっついてサナギになります」 「ゴミ袋やゴミ箱の中で育った幼虫がはい出てきたり、三角コーナー周辺にぺたぺたくっついたり…ちょっとサボって弁当殻などをその辺に置きっぱなしにして、ノミバエにかぎつけられたらもう大惨事」 「気が付いたら、薄いオレンジ色のゴマ粒のようなサナギが、あちこちにペタペタ」 ー筆者の家で床に落ちたジャガイモにさなぎが密集し、ゴマ団子状になったのは、そうした経緯だったのですね。 (大野さん) 「10日後には一粒一粒から成虫が出てくる時限爆弾です!」 「正体を知ってびっくり、しかもしっかりくっついたさなぎを削り落としたり、隙間に入り込んでしまったさなぎをほじくり出したりするのはとても大変です」 「生ゴミ捨てのサイクルを一回飛ばして1週間ゴミを置きっぱなしにしてしまったら、周りがさなぎだらけ!…なんていう惨事も起こります」 ■ノミバエの予防法を害虫駆除のスペシャリストが伝授 (東洋産業 大野竜徳さん) 「そんなことにならないようにするには、きちんと生ごみの管理をしましょう。 生ごみはなるべく水気を切って乾燥させて、小分けにして袋の口は密封し、なるべく涼しい場所で保管しましょう」 「そして、こまめにゴミ捨てを行い、家の中で発生させないことを心掛けてください」 「もしも幼虫が発生し、まだゴミ回収まで時間があるとしたら…。そういう時は熱湯処理です。袋の外側からでも熱がかかればよいので、熱いお湯をかけてしまいましょう」 ■寒い時期に侵入するノミバエに要注意! (大野さん) 「ところで、ノミバエの仲間は変わった生態をもつものがいて、これから寒い時期に外から侵入してくる真っ黒い『フユイエノミバエ』。アリの巣の中でアリの目をうまく盗んで寄生する『好蟻性のノミバエ』の仲間です」 「海外では、少し前に日本でも話題になったヒアリの天敵として知られているノミバエの仲間がおり、ヒアリの頭に寄生して操りながら内部を食べつくし、ヒアリの首を落として成虫が出てくる寄生性のものもいます(私たちには危害は加えません)」
■【画像閲覧注意】「本当にゴマそっくりなのかどうか」確かめてみたい場合のみご覧ください
RSK山陽放送