ヤングジョッキーズシリーズ、鷹見陸が総合優勝「素直にうれしいです」初日の貯金を生かして逃げ切る
「2024ヤングジョッキーズシリーズ ファイナルラウンド中京」は14日、中京競馬場で2レースが行われ、12日の同ラウンド園田でトップに立った鷹見陸騎手(21)=大井・鷹見浩=が総合優勝を果たした。2位は10Rの第2戦を勝った望月洵輝騎手(18)=愛知・井上哲、3位は室陽一朗騎手(21)=浦和・宇野木博=だった。 初日の貯金を生かして逃げ切りVを決めた。ファイナルラウンド園田で1、2着と好成績を挙げていた鷹見が合計57ポイントを獲得して、若手騎手の頂点に立った。中京での2戦は7、13着と振るわなかったが、2位に4ポイント差をつけて、優勝を飾った。 鷹見は「今日は情けないし、悔しい結果でした。最後も着外だったので」と少し浮かない表情を見せたが、「素直に優勝はうれしいです」。表彰式では一番高いところに立ち、歓声に応えて手を振った。2022年デビューで14勝を挙げたが、その年末に不祥事が発覚して、23年は一度もレースに騎乗しなかった。 「いろいろな方々にご迷惑をおかけして、本当に申し訳なかったです」。今年2月に戦線復帰。依頼がないだろうと不安が先だったが、12月までに今年500鞍以上に騎乗して47勝を挙げる活躍で、大井のリーディング8位に入っている。 「本当にありがたいことです。これからも一鞍一鞍大切に乗っていきたいです。来年は重賞を勝つのが目標です」。タイトル奪取をきっかけに、さらに高みを目指していく。
中日スポーツ