日本版ライドシェア 長崎県内で初運用 佐世保で出発式、週末に10台が運行
一般ドライバーが有償で客を運ぶ「日本版ライドシェア」の運用が13日、佐世保市でスタートした。長崎県内初の導入で、出発式が市役所本庁舎であり、テープカットで運用を祝った。 国土交通省は地域住民や観光客らが移動に困る「交通空白」の解消に向け、ライドシェアの普及を進めている。日本版ライドシェアはタクシー事業者の管理の下、タクシーが不足する時間帯に運送サービスを提供。本年度から東京などで運用されている。 制度では、タクシーの運転に必要な「第2種運転免許」を持たない一般ドライバーも運転が可能。タクシー事業者が雇用し、研修などを実施して安全性を確保する。 同市では週末の繁忙時にタクシードライバーが不足していることから運用。佐世保市タクシー協会に加盟する7社の10台が、金土曜午後4時から翌日午前5時台まで運行する。区域内のライドシェアの許可台数の上限は12台となっている。利用については配車アプリ、電話で予約する。 出発式で県タクシー協会の四元永生会長は「佐世保市の交通空白の解消と雇用創出、観光地へのアクセス向上など、さまざまな効果へと広がることを願う」とあいさつ。長崎第一交通で事務業務をしていてドライバーを希望した中村廉さん(24)が「交通ルールを守り、お客さまに安全で快適な移動を提供できるよう務める」と代表で交通安全運転宣言をした。