民進党・岡田克也代表が会見(全文1)アベノミクス、安保法制について一言
民進党の岡田克也代表が11日午後0時半から、東京の外国特派員協会で記者会見した。民進党は4月の北海道補選で共産党、社民党、生活の党と統一候補を立てて臨んだが、与党候補に善戦はしたものの敗れた。今夏に参議院選を控え、安倍政権が推し進めるアベノミクスや安保法制などについて語った。 【中継録画】民進党・岡田克也代表が11日午後0時半から会見
オバマ大統領の広島訪問、心から歓迎したい
岡田:聞こえてますかね。はい、それじゃあ、ありがとうございます。今日はこういう機会をいただきまして、ありがとうございます。新しくできた政党、民進党の代表の岡田克也です。まず昨日、非常にうれしいニュースが飛び込んできました。オバマ大統領が広島を訪問されるということです。私も外務大臣のときも含めて、核のない世界ということで非常に力を尽くしてきた問題、核軍縮・不拡散というのは力を尽くしてきた問題です。オバマ大統領が広島に行かれるということは非常に大きな、核なき世界に向かってのきかっけをつくるわけで、心から歓迎したいと思います。 1つだけ。私は、被爆者の代表である坪井さんと、もう5年以上前になりますかね。お会いしたときのことが忘れられません。彼は、私がアメリカに対してどういう気持ちを持っているのかと聞いたときに、彼は憎しみの感情はありません。そういうものを持っている限りは核のない世界はつくれないというふうに言ったことを、非常に鮮明に覚えています。オバマ大統領の広島訪問が核なき世界に向かって大きな足跡を残すことを、影響力を残すことを心から期待したいと思います。
民進党について
さて、民進党について一言、お話ししたいと思います。私は23年前に与党であった自由民主党を離党したという経験を持ちます。そのときの気持ちは自民党以外にもう1つきちんとした政党があって、お互い競い合っていかないと日本の民主主義は深まらないというものです。この二十数年間を振り返ると失敗もありましたし、反省もあります。しかし私の信念は変わらない。なんとか政権交代が可能な、そういった政党をつくり上げるという固い決意の下でこの民進党を結党しました。 維新の党と民主党が1つの党になって民進党になったわけです。これで共産党を除いては、野党のほうはほぼ統一されたということになります。野党同士が候補者を立てて同士討ちになり、自民党を利するという状況はこれで基本的にはなくなると思っています。この党でもう1回、まず安倍政権の暴走を止め、そして近い将来政権を担う政党につくり上げる、それが私のリーダーとしての責任だと思っています。