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那須川天心、皇治戦で見せた“格闘技の本質” 「試合にならなかったというくらいの試合だった」

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 これは強い、ただごとではない。そう何度も思わされた。試合中だけでなく試合後もだ。 【皇治】嫌われ者なのに、人気者。那須川天心と闘った皇治ってどんな人?  9月27日の『RIZIN.24』(さいたまスーパーアリーナ)。メインイベントのキックボクシングマッチで、那須川天心はK-1から移籍してきた皇治を圧倒した。KO、ダウン奪取は逃したが3ラウンドすべてを支配してフルマークの判定勝利だ。  いや、那須川が強いことは今さら強調するまでもない。試合内容と同じくらい素晴らしかったのは試合後のコメントの“強さ”だ。彼は技術やフィジカルの向上とともに言葉を研ぎ澄ませてもいる。

「格闘技の本質が分かる試合だった」

 たとえば7月に行なわれた前回の試合。笠原友希を1ラウンドで倒すと、フィニッシュとなった右フックについてこう語っている。 「こだわってましたね。練習でこだわってました。練習したことが出たというか、出るまで練習したんですよ。“そりゃ出るよな”って」  練習してきたことが試合で出せないのはよくあることだ。それが練習と試合の違いと言ってもいい。が、那須川はそこで思考を止めない。だったら試合で出るようになるまで練習すればいいと考える。那須川天心という選手の強さ、その一端は格闘技を掘り下げる思考力にあり、なおかつそれを言葉にして表現することもできる。その的確さは、試合のたびに増している。  皇治に勝つと、彼は取材陣に言った。 「格闘技の本質が分かる試合だったと思います」

「皇治さんに持ってる希望を絶望に変える」

 皇治は試合の結果だけでなくビッグマウスとパフォーマンスでのし上がってきた選手だ。毒舌で対戦相手をこき下ろすのはもちろん、挑発することで望む相手との対戦機運を高めることもある。今回の那須川戦も、発端は8月大会のリング上にあった。RIZINへの“参戦挨拶”をした際、実況席の那須川をリングに呼び込んだのだ。その時も記者会見の壇上でも、皇治はフロイド・メイウェザー戦で那須川が涙を見せたことをしきりに揶揄している。  実はムカついていた、と試合後の那須川は振り返った。入場時の表情がいつになく険しかったのはそのためだ。無意識に発した「ナメんな!」という言葉を中継のマイクが拾ってもいた。「みんなが皇治さんに対して持ってる希望を絶望に変える」とは試合前インタビューでのコメントだ。

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