埼玉SO山沢拓也が2度スーパータックルで勝負決める【ラグビーリーグワン】
◇29日 ラグビーリーグワン1部プレーオフトーナメント決勝 埼玉18―12東京SG(国立競技場) 埼玉(旧パナソニック)が東京SG(旧サントリー)を破り、リーンワン初代王者となった。 ◇ アタックが武器の埼玉SO山沢拓也が、2度にわたるスーパータックルで勝負を決めた。 7点リードで迎えた前半40分、トライ体制に入った東京SGのFBマッケンジーに後方から追いついて腕をはたき、ゴールライン上で落球させてトライを阻止。同点にされるピンチを防ぐと、6点リードの後半40分は、逆転を狙って攻め上がる東京SGのWTB尾崎晟也にタックルしてすぐにジャッカル。リーグワン初代王座を決めるPKを勝ち取った。 「最後の場面はとにかくプレッシャーをかけることだけ考えた。ジャッカルでPKを取ったのは多分初めて」と山沢。大黒柱の堀江翔太は「前半の場面はうちで一番足の速い山沢だから追いつけた。彼にしかできないプレー。最後もいい判断だった」とたたえた。 日本代表候補合宿に招集され、ひらめきあふれるアタックで天才と呼ばれたのは埼玉・深谷高3年の夏だった。それから10年、少年はタックルに体を張る司令塔に成長し、自身の故郷・熊谷に本拠地を移した埼玉の新リーグ初代王座獲得の主役になった。
中日スポーツ