〔米株式〕NYダウ上伸に転じる、64ドル高(11日午後1時15分)
【ニューヨーク時事】11日午後のニューヨーク株式相場は、ハイテク株主導の買いが入り、プラス圏に浮上している。午前は、11月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想と一致したことを受けた買いが一巡し、前日までの下落基調を受けた戻り売りが強まっていた。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午後1時15分現在、前日終値比64.23ドル高の4万4312.06ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は335.85ポイント高の2万0023.09。一時、取引時間中としては初めて2万の大台に乗せた。 米労働省が朝方発表した11月のCPIは前年同月比2.7%上昇と、前月(2.6%上昇)から加速。2カ月連続で伸びが拡大したほか、市場予想(ロイター通信調べ)と一致した。前月比は0.3%上昇となり、予想通りだった。一方、変動の激しい食品とエネルギーを除いたコア指数は前年同月比3.3%上昇と、伸び率は前月から変わらず。市場予想と同じだった。これを受け、市場ではインフレ鈍化のペースが落ちているとの見方があるものの、来週の連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利下げを大きく阻む内容ではないとの見方が強まり、ダウは買い先行で寄り付いた。 その後、11月の米卸売物価指数(PPI)の発表を12日に控え、なお足元のインフレへの警戒感は強く、その後は上げ幅を一掃し軟調に推移した。 ただ、その後、ナスダックの上昇がハイテク株の買いにつながり、ダウは買いが優勢となっている。