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日本での興行収入128億円を記録したあの大ヒット作を、アーティスト4人がおうちで観賞

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エムオンプレス

邦ロック界で一二を争う映画論客とも言われるBase Ball Bearの小出祐介が部長となり、ミュージシャン仲間と映画を観てひたすら語り合うプライベート課外活動連載。 あの大ヒット映画を今観たらどう感じるのか? それぞれの自宅で「せーの!」で観始めて、終わったらオンラインで感想会。映画館がお休みでも、みんなで映画を楽しむことはできる! 【動画】『ジュラシック・パーク』予告編 ---------- みんなの映画部 活動第64回[前編] 『ジュラシック・パーク』 参加部員:小出祐介(Base Ball Bear)、福岡晃子、オカモトレイジ(OKAMOTO’S)、ハマ・オカモト(OKAMOTO’S) ---------- ■子供のときに観た映画を大人になって観直してみると…… ──『みんなの映画部』第64回。前回に引き続き、おうちで名作を観るシリーズの第2弾です。恐竜エンターテインメントの金字塔、スティーヴン・スピルバーグ監督の『ジュラシック・パーク』シリーズ第一作目(1993年)を各自同時に観賞いたしました。まずは恒例の小出部長からひと言お願いします。 小出:“記憶補正”ってあるんだなって、結構痛感しちゃいましたかね。 ハマ:おお、珍しく微妙なひと言。それはこいちゃんのなかにワクワクした記憶があって、久々に再会してみると「あれっ!?」っていう感じ? 小出:でしたね。観ながらいろいろ思い出したんですけど、僕、小3のときにリアルタイムで幼馴染みのトキタくんと彼のお母さんと3人で観に行ってるんですよ。で、今回それ以来ぶりなのね。レンタルとかでも観てなかったから。公開された1993年から27年ぶり。……怖っ! 27年ぶりって言ってるの怖っ! ハマ:俺とレイジが2歳の時の映画ですよ。 レイジ:1991年生まれですからね。 福岡:91年生まれ? ひえー! ハマ:その「ひえー!」、もう何回目?(笑) アッコびん、何回同じネタで驚いてるのよ。 福岡:何回聞いてもクラクラするわ(笑)。 小出:このやり取りを俺ら10年くらいやってる、たぶん(笑)。でまあ、さっき記憶補正とは言ったものの、よくよく思い出してみたら、『ジュラシック・パーク』を初めて観たときも、実は結構「う~ん……」って感じだったのね。なんでかって言うと、お話として面白いところと、アクションとかスリリングで面白いところと、映像的に面白い部分が全部分離しているみたいな印象で、9歳のときにも「ちょっと散漫だな」とか思ってたのよ。 一同:(笑)。 小出:その意味では今回も初見のときも同じ印象だったかなあ。いちばんの感想は「セキュリティが甘い」。バイオテクノロジーで恐竜を甦らせてるんだよ? めちゃくちゃ危険なアミューズメントパークを作ってんのに危機管理が甘すぎて。この映画のハラハラドキドキって、恐竜っていうか、全部施設のトラブルから起こってんじゃん! っていう。 ハマ:俺もまったく同じ意見(笑)。運営側の考えが甘すぎる! 小出:園長のジョン・ハモンドさん(リチャード・アッテンボロー)が楽観的すぎるし、倫理観もヤバい。経営者として人を見る目もない(笑)。従業員の人手も足りなさすぎるしさ。一人ひとりが抱えてる仕事量が多すぎる。要は人災だな。 ハマ:まさに人災。ドリーマーな園長が本気で夢見すぎちゃっていて、現実をまともに見れてない感じっていうのは、発掘現場にヘリで来ちゃうところから出てるじゃないですか。パーク内のツアー中に車の外に出られちゃった時点で、俺すげえ笑っちゃいましたけど。 小出:だからドアロックつけておいてよって(笑)。セキュリティとリスクマネージメントの大切さっていうのはすごく学べますよね。 ハマ:短気ですぐケンカする相手に大事なシステム組ませたらダメですよ、とかね。施設はちゃんと運営しようって映画。会社の経営者に見せる教材としていいかもしれない(笑)。 ■当時の世界興行収入No.1映画だけど、エグい描写もしっかりある レイジ:俺はすげえ面白かったですけどね。子供向けだと思って観てたら、期待してなかったぶん、結構エグい! みたいな。腕ちぎれてるじゃん、とか。 ──スプラッターほどではなくても、ゴア(流血ありの残虐)描写はしっかりキメてますよね。 ハマ:その意味ではさすがスピルバーグというか、映像は今の眼で観てもまったく問題ない。美術もすげえしっかりしてますよね。 レイジ:やっぱお話がどうこうより、“CGがすごい”っていうのをとにかく見せたかった映画じゃないんですかね。公開当時どんな感じだったんですか? 小出:あれだけリアルな感触の恐竜が出てくる映像はやっぱりものすごく画期的でしたよ。僕も子供の頃は恐竜がそれなりに好きだったから、そこは圧倒されて。幕張メッセとかでやってるような恐竜展にも行ってたしね。ティラノサウルスのアニマトロニクスを観て、うお~! って興奮したり。そういうイベントに一緒に行ってた友達のトキタくんと『ジュラシック・パーク』にも連れ立って行ったのよ。 ハマ:それは行きますよね。思えばアトラクションの基、みたいな感じだったんじゃないですか。演出とかも。 小出:そうだね。まさに映画というよりテーマパーク感覚で。 ──世界興行収入が9億ドル越えだからね。当時の世界第一位。日本の興行収入128億円で、“みんな観てた”くらいのメガヒット作ですよ。 小出:あっこはどうでした? 福岡:面白かったよ。ただ思ったのが、これハリウッド映画ですよね。 小出:そりゃそうだよ。 福岡:最近のハリウッド映画って「スキがない」って感じやん。でもこの映画はさっきのセキュリティの話にしてもそうだけど、本当スキだらけ(笑)。当時のハリウッドは、脚本これで良かったんやって。怖がらせる演出なんかも古く感じた。ある意味コントみたいで、もう笑っちゃう(笑)。でもちっちゃい時はめちゃくちゃ大真面目に観てたよなって。そのへんは大人になって観直すと、ちょっと古さを感じちゃうなって思った。 ハマ:あの恐竜オタクの男の子、ティム(ジョゼフ・マゼロ)はとにかく幸運すぎる(笑)。あんだけティラノサウルスに車を引きずり回されたりして、まだ生きてるってありえないよね。 福岡:ティム役の子、気になってさっき調べたら、大人になって『ボヘミアン・ラプソディ』(連載第48回参照)のジョン・ディーコン(クイーンのベーシスト)役やってたんだね! 一同:へーーー! TEXT BY 森 直人(映画評論家)

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