【香港カップ】「危険な人気馬」4歳&5歳が強いG1…ロマンチックウォリアーは試練の6歳秋
ロマンチックウォリアー(セン6、C・シャム)は危険な人気馬だ-。昨年は11、12年のカリフォルニアメモリー以来となる香港カップ連覇を達成。今年は史上初の香港カップ3連覇がかかる。前哨戦のジョッキークラブカップは58キロを背負い、2着以下に4馬身以上の差をつける圧勝。オーストラリア遠征帰りで苦戦した昨年とは状態面も異なり、史上初の香港カップ3連覇という偉業達成が期待されている。 ただ、香港国際競走の公式ガイドにも記載されているように、ロマンチックウォリアーのレーティングは122ポンド。昨年のオークス、ジャパンCのリバティアイランド(牝馬で121ポンドのため、アローワンスを加算すると、125ポンド)が数字の面では上回っている。前走の圧勝はあくまで地元の中距離馬相手のレースだ。 春のクイーンエリザベス2世Cはすでに3連覇を達成。その後に安田記念も制したが、6歳秋という点は気になるところ。香港カップがG1へ昇格した99年から昨年までの25回の勝ち馬を年齢別に見ると、4歳馬が12勝、5歳馬が9勝で優勢。3歳馬が2勝。6歳馬も2勝(06年プライド、12年カリフォルニアメモリー)にとどまっている。来年にはサウジC、ドバイワールドCでダート挑戦の意向も伝えられているロマンチックウォリアーだが、その前に日本の4歳馬、リバティアイランド、タスティエーラという強敵を迎え、試練の6歳秋になる。