勢いに陰りもあった50歳俳優がブレイク若手並みに引っ張りだこのワケ。連ドラ2本&SP1本に主演
「再ブレイク」と評しては失礼かとは思いますが、事実、今年は2本の連続ドラマ主演、1本のSPドラマ主演と、大ブレイク中の若手俳優や脂の乗った30代俳優ばりに引っ張りだこになっています。 【画像】竹野内豊さんとダブル主演した1997年の『ビーチボーイズ』 ――知命(ちめい)の50歳、反町隆史さんのことです。
今年は1月期と10月期にGP帯の主演連ドラ
反町さんは今年1月期の連ドラ『グレイトギフト』(テレビ朝日系)に主演し、4月にはSPドラマとして復活した『GTOリバイバル』(フジテレビ系)に主演。 そして現在放送中の10月期の連ドラ『オクラ~迷宮入り事件捜査~』(フジテレビ系)に、杉野遥亮さんとダブル主演しているのです。 アラフィフにして年間2本のGP(ゴールデン・プライム)帯の新作連ドラに主演とは、最旬の俳優並みのフル稼働ぶりと言えるでしょう。 そこで今回は年間・約100本寄稿するドラマ批評コラム連載を持つ筆者が、反町隆史さんの“現在地”について解説していきます。
全盛期の90年代に『ビーチボーイズ』と『GTO』
反町さんが“落ち目”になっていたという時代はありませんが、誤解を恐れずに言うなら、90年代の全盛期と比べると勢いに陰りが出ていた時期があったのはたしかです。 1994年の『毎度ゴメンなさぁい』(TBS系)でドラマデビューし、翌年の1995年にレギュラー出演した『未成年』(TBS系)が大ヒット。 続いて竹野内豊さんとダブル主演した1997年の『ビーチボーイズ』(フジテレビ系)で大ブレイクし、人気主演俳優の仲間入りを果たしました。 『ビーチボーイズ』の最大の魅力は、なんといっても20代半ばとは思えないほどドバドバ溢れていた、反町さんと竹野内さんの圧倒的な男の色気。反町さんはたびたび上半身裸になって、鍛えられた褐色の筋肉質ボディを惜しげもなく披露しつつ、屈託ない少年のような笑顔で髪をかき上げ、世の女性たちを魅了していました。 反町さんの単独主演の代表作『GTO』(フジテレビ系)が1998年に放送。暴走族あがりの破天荒教師が、赴任した高校の生徒たちの問題に命がけで向き合い、学校全体を変えていくというストーリーで、全話平均が28.5%、最終回が35.7%という驚異の視聴率(世帯平均視聴率/関東地区)を獲得。伝説を打ち立てたのです。 そんな『GTO』が26年の年を経て今年『GTOリバイバル』として復活したのは、感慨深さがハンパなく、胸アツでした。