8年ぶりにフルモデルチェンジした「アウディ Q3」。プレミアムコンパクトSUVを牽引する、進化したそのカタチとは?
第2世代へフルモデルチェンジされた、アウディのプレミアムコンパクトSUV「アウディ Q3」がついに日本上陸。8月19日から全国の正規ディーラーを通じて販売が開始される。 【関連記事】40周年を迎えたアウディの象徴、クワトロ。その誕生以前・以後を改めて振り返る。 新型アウディ Q3は、フラッグシップモデルのアウディ Q8と同様に、Qファミリー専用にデザインされたオクタゴン(八角形)のシングルフレームグリルを採用。シャープなLEDヘッドライトや独特な形状のバンパー、大型のエアインレットによって、スポーティなイメージを強調。同時に、前後のブリスターフェンダーや彫りの深いサイドのロワーラインなどによって、SUVならではの力強さも表現されている。
また今回のモデルチェンジでは、さらにクーペスタイルのルーフを採用した、アウディ初のコンパクトクロスオーバーSUV「アウディ Q3 スポーツバック」が新たにラインアップされている点も要注目だ。 アウディ Q3、アウディ Q3 スポーツバックともに、エンジンは1.5リットル直4ターボの「1.5 TFSI」と、2.0リットル直4クリーンディーゼルターボの「2.0 TDI」の2種類が用意されている。従来の1.4 TFSIを進化させた新開発の1.5 TFSIは、より高圧の直噴システムの採用などによって最高出力150PS、最大トルク250Nmを発揮しつつ、気筒休止システムのシリンダーオンデマンド(cod) によって省燃費を実現。一方の2.0 TDIは、340Nmもの強力なトルクと低燃費性を両立させた。 トランスミッションはいずれも7速Sトロニックで、駆動方式は1.5 TFSIがFF、そして2.0 TDIは電子制御式油圧多板クラッチを用いたクワトロフルタイム4輪駆動システムが組み合わされる。
また事故を予防して衝撃を軽減するアウディプレセンスフロントに加え、独自のサイドアシストやレーンアシスト、アダプティブクルーズコントロールやサラウンドビューカメラなどを搭載。手厚い先進の安全機能が、乗員に高い安全性と快適性をもたらしてくれるだろう。 2種類のボディ形状とエンジンによってバリエーションが充実し、ライフスタイルに応じた選択肢が広がった新型アウディ Q3。使い勝手のよさから人気のコンパクトSUVだが、プレミアム性を備えたこのモデルはひと際注目を集めそうだ。
文:和田達彦