【ボクシング】”KO仕掛人”ロイヤル小林さん死去
元WBC世界スーパーバンタム級チャンピオンのロイヤル小林(本名・小林和男)さんが11月17日に亡くなっていたことがわかった。71歳だった。
1972年ミュンヘン五輪に出場後、73年に国際ジムからプロに転向。破格の強打で2戦目から11連続KOをマークして「KO仕掛人」の異名をとった。76年10月9日、リゴベルト・リアスコ(パナマ)に8回KO勝ちでWBC世界スーパーバンタム級王座獲得。世界王者不在だった当時の日本ボクシング界で救世主となった。 この王座は46日後の初防衛戦で失ったが、アレクシス・アルゲリョ(ニカラグア)、ウィルフレド・ゴメス(プエルトリコ)、エウセビオ・ペドロサ(パナマ)ら、のちに殿堂入りする名王者に果敢に挑戦。チャンピオンとしても、チャレンジャーとしても深く記憶に刻まれるボクサーだった。戦績は43戦35勝(27KO)8敗。 81年に引退後は横浜光ジムでトレーナーを務め、十数年前、熊本に帰郷していた。 写真/BBM
ボクシング・マガジン編集部