4分で売り切れたモデルも!BMWのオンラインストアが好調なワケ
コロナ禍、ハイエンドモデル訴求
ビー・エム・ダブリュー(東京都千代田区、クリスチャン・ヴィードマン社長)の販売サイト「BMWオンライン・ストア」が好調だ。オンラインでしか購入できない限定車を販売し、通常車の販売との差別化を図っている。限定車扱いのため販売台数を販売店に比べて追求していないが、2020年7月末のサイト開設から12月までに50台以上の購入予約があった。 「明日のラグジュアリー」、BMWが新7シリーズ発売へ 京谷麻矢ブランド・コミュニケーション・マネージャーは「コロナ禍で家に居ながら商品を購入することが日常になった。それは高級商材にも広がっている」と説明する。同サイトでは数百万円から1000万円以上する高級車の限定モデルを扱っているが、「7台限定のあるモデルは4分で売り切れた」(京谷マネージャー)と、顧客の反響に驚く。 オンライン販売が好調な背景の一つにコロナ禍でも「(BMWの)ハイエンドモデルの販売は順調」(同)ということが挙げられる。実際に同サイトでは登録者数が伸び続け、同サイトの閲覧数は累計で4万ビューに上った。 そうした中、29日には消費税込み価格2650万円の限定車をオンラインで2台発売する予定だ。同社が展開する「BMWと日本の名匠プロジェクト」の第2弾として、日本を代表する鍛金家で人間国宝の奥山峰石氏がセンタートリムと前後4枚のドアトリムの加飾を手がけた。 今後は「通常車のオンライン販売も前向きに検討している」(同)とし、さらなる商材の拡大を検討する。
日刊工業新聞・鎌田正雄