CEOに聞く 就活で成功する人、苦戦する人とはーー株式会社リーディングマーク
――就活で苦戦してしまうタイプはどのような学生になりますか。 就活用語で「軸がない人」と言うのですが、成功する人の逆ですね。目の前の小さいことに集中しない、軽視してしまう。例えば、エントリーシートや面接一つとっても、適当な姿勢でやっていると、それが企業にも伝わります。これは早稲田、慶応のような受験上位校でもよくある話です。“上位校あるある”ですね。 ――ほかにも失敗する例などは? 将来、何をやりたいか考えていない、わからない人。受験がゴールになっている人もその部類ですね。自己分析し過ぎて、自分がよくわからなくなってしまう人もそう。あとは基礎能力が低い人は、言うまでもありません。 ――失敗しそうなタイプの学生に対して、アドバイスするとしたら? 実は、一番大事なのは、気の持ち方だったりもします。まずは、エントリーシートの作り込みなど、細かいことでも軽視せず、しっかりやる。これは誰でもできることだと思います。 ――やりたいことが分からないという方はどうすれば良いですか 自分はどんなことに“テンションが上がるのか”。難しく考え過ぎずに、思い出してみましょう。部活の試合に勝ったとき、人から「ありがとう」と言われたとき…、何でも良いのです。そして、その思いを色々な社会人の方にぶつけてみてください。それを繰り返すうちに、自分にあった仕事がおぼろげに見えてくると思います。20歳を過ぎたばかりの大学生に就職先を決めさせること自体、やはり難易度が高いと思います。転職をすることもできるのですから、分からなくても当然だ、というくらいの開き直った気持ちで臨んでいいと思います。 ――就活生の方にメッセージをお願いします 就活は、自分の可能性を大きく広げるものです。人と会ったり、考えたりする過程で、様々な気付きもあると思います。是非、楽しんで、肩肘張らずに臨んでいただきたいですね。 ■株式会社リーディングマーク 代表取締役の飯田悠司氏が東京大学3年時の2008年1月に設立。学生の就職活動を支援する活動を行い、東京大学、早稲田大学、慶応義塾大学などの上位大学をターゲットとした就活イベント「キャリアメッセ」の開催や、12月1日にはエントリーシートを動画によって表現させる「recme(リクミー)」をリリースする。 ■飯田悠司 (いいだ・ゆうじ)横浜市出身。東京大学経済学部在学中の2008年1月に「株式会社リーディングマーク」を設立。さまざまな就活イベントで毎年、就活する学生1000人以上と接している。