フェルスタッペン、予選の大スライドでヒヤリ「ちょっとスパイシーだったね!」マクラーレンには白旗?
レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、F1アブダビGP予選で5番手タイムとなったが、アタックでヒヤリとするタイミングがあった。 【リザルト】F1最終戦アブダビGP:予選結果 マクラーレンの優位が予想される中、フェルスタッペンはQ3に向けて新品のソフトタイヤを2セット温存した唯一のドライバーであり、堅実な戦いを挑もうとしていた。 しかし、フェルスタッペンはQ3最初のラップの最終コーナーで大きくスライドしてしまった。イン側に45度の角度がついたフェルスタッペンのマシンはコントロールを取り戻し、コントロールラインを通過。この時点で最速となる1分22秒945をマークし、各車のアタックが終わった段階で暫定ポールにつけたが、ヒヤッとする場面だった。 だがその後、マクラーレンの2台が新品ソフトタイヤでアタックし、フロントロウを独占。フェルスタッペンは2セット目の新品ソフトタイヤでバランスに苦しみ、タイムを更新することができなかった。 結果的に、フェルスタッペンはフェラーリのカルロス・サインツJr.とハースのニコ・ヒュルケンベルグに次ぐ5番手に後退。その後ヒュルケンベルグがペナルティを受けたため、フェルスタッペンは4番グリッドからレースに臨むことになった。 メインストレートでの”大セーブ”について尋ねられたフェルスタッペンは「ウォールのほうを向いていたときは、『これはかなりスパイシーかもしれない』と思っていたよ」と答えた。 「残念ながら、この週末はスイートスポットを見つけられなかった。Q1とQ2はたぶん大丈夫に見えたと思うけど、ニュータイヤでの周回を中止していたことも多かったし、セッションの最初のほうは後ろの人たちがニュータイヤではなくスクラブタイヤを履いていた」 「Q3ではOKだったけれど、僕が好きな走りではなかった。クルマがしっかりしておらず、コーナーによっては難しいところもあった」 「それが色んなコーナーで起こるんだ。ひとつふたつアジャストしようとすると、別のコーナーで別のことが起きてしまう」 「サーキットによっては、コーナーでのバランスシフトが他のコーナーよりも制限されることがある。(2回目の走行では)フロントウイングを少し調整したら、すべてが悪化したんだ」 「フロントロウに並ぶべきだったけど、それでも悪くないよ。もし問題を解決できれば、ラップタイムはかなり上がるだろう」 「マシンに搭載されているツールを使って良い妥協点を見つけるのは難しい。それを解決できれば、速いレースカーができると確信している」 シーズン9勝目を挙げた先週のカタールGPとは異なり、フェルスタッペンはレースペースでマクラーレン勢と混戦になるとは考えていない。 「やっぱりマクラーレンは速すぎると思う」 「フェラーリとは戦えると思う。特にカルロスだね。シャルル(ルクレール)は後方からのスタートだからね。それから、隣で(コンストラクターズランキング)6位争いのスパイシーな戦いが繰り広げられているから、周りがどうなるか見てみよう」 「マクラーレンと本気で戦うのは無理だろう。この週末はずっと、彼らは調子が良かったし、両ドライバーとも速さを見せていた」 「今回はカタールのように1周以上抑えられるようなこともないだろう。カタールGPのレースでも彼らはとても速かったが、僕たちはそこで頑張った。今回僕たちはもう少し遅れている」
Filip Cleeren