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「男性の皆さん、私たちを踏みつけるその足をどけて」── 最高裁判事、ルース・ベイダー・ギンズバーグ。

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VOGUE JAPAN

アメリカで最も尊敬される女性最高裁判事ルース・ベイダー・ギンズバーグ。70年代から女性やマイノリティーの権利向上に努めてきた#MeToo運動の先駆者的存在だ。数々の逸話を持つ、エネルギー溢れるルースの言葉は、どれも心に響く。

世界で最も影響力のある女性「RBG」とは。

アメリカでは若者からも絶大な支持を得ているルース・ベイダー・ギンズバーグ、通称「RBG」。昨年、日本でも彼女の映画が2本公開されたが、理路整然と少数派意見を代弁し、丁寧な手法で社会に変革を仕掛け続ける彼女の熱意にインスパイアされた人も多いだろう。 第91回アカデミー賞にノミネートされた長編ドキュメンタリー映画『RBG 最強の85才』(2018年)の中で、彼女はカメラを真っ直ぐ見つめ、毅然とした態度でこう言った。 「男性の皆さん、私たちを踏みつけるその足をどけて」 1993年、史上2人目の女性最高裁判所判事に指名されたルースは、男子大学の女性排除、男女の賃金格差、投票法の撤廃など、誰もが平等に生きられる世界の実現に向け、数多くの社会問題に果敢に切り込んできた。 「同僚の男性判事は性差別が存在しているとは思っていなかった。幼稚園の先生になったつもりで説き続けたわ」

女性軽視を打破。

一方、『ビリーブ 未来への大逆転』(2018年)は彼女の若き日々を描いた伝記映画だ。1956年、ハーバード大学ロースクールに入学したルースは、入学者歓迎会での学部長の言葉に衝撃を受けた。 「男子の席を奪ってまで入学した理由を話してくれ」 当時、500人の新入生のうち女性はわずか9人。大学に女子トイレすらななかった。首席で卒業したルースだったが、就職は困難で、女性とわかった瞬間に落とされることも多かった。 しかしルースは、30歳という若さでラトガース大学ロースクールの教授になり、同時に「女性の権利プロジェクト」を立ち上げた。並外れた努力で性差別に苦しむ人々の裁判を担当し、彼女は数多くの声なき声に寄り添い光を当てた。時には、当時としては型破りな「専業主夫の権利」を主張するなどして、世の中の偏見と差別を浮き彫りにし、社会を変えていったのだ。 彼女は、男対女という二項対立ではなく、どう不平等と向き合っていくかが重要だと訴える。 「あなたの大切な人のために、闘ってください。でも、独りよがりならず、他の人も参加できるようにしておくのよ」

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