長崎スタジアムシティ竣工式 1000億円の大型複合施設が完成 髙田社長「妥協なく全部やる」
サッカースタジアムとアリーナを核とした長崎スタジアムシティ(長崎市幸町)が完成し、事業主のジャパネットホールディングス(佐世保市、髙田旭人社長)が6日、現地で竣工(しゅんこう)式を開いた。プロジェクト開始から約6年、着工から約2年をかけ、総工費は約1千億円。ホテルやオフィスビル、商業施設なども備え、地域活性化に大きな期待が集まる大型複合施設。10月14日にグランドオープンを迎える。 式で建設や設計などに関わった約480人の関係者を前に髙田社長は「現時点で全く不満がない」と感謝。「われわれがバトンを引き継いだ。ジャパネット流に、いいと思ったことは妥協なく全部やっていく。『自分たちが関わったんだよ』と皆さんが自慢できる場所にしていく」と力強く語った。 同日の会見で髙田社長は、事業費が当初の計画を大きく上回る約1千億円になったことについて「物価が上がったからと言って妥協しないようにした。最高の物を作り続ければ回収できるという考え」と述べた。人口減少対策や地域経済の活性化については「ここに人が集まることで仕事が増え、雇用が生まれていく。働く人の給与水準も上げたい。(長崎市に)住みたいと思える環境をつくっていきたい」と語った。 式の後には、アリーナに関係者やその家族約1500人を招待して「大感謝祭」を開催。歌手のAIさんがサプライズで登場し、「Story」や「ハピネス」などヒット曲を熱唱。会場を盛り上げた。 本格開業を前に10月4日はバスケットボール男子Bリーグ1部、長崎ヴェルカの開幕戦、6日にはサッカーJ2、V・ファーレン長崎の公式戦などがあり、開業前日の13日は長崎市出身のシンガー・ソングライター、福山雅治さんの「こけら落としライブ」が開かれる。