＜東海クラシック最終日＞優勝を決め、志保夫人と記念撮影する幡地隆寛（撮影・椎名　航）

　◇男子ゴルフツアー　バンテリン東海クラシック最終日（2024年9月29日　愛知県・三好CC西C（7300ヤード、パー71）） 　1打差3位から出た幡地隆寛（31＝ディライトワークス）が7バーディー、1ボギーの65をマークし、大会記録を2打更新する通算17アンダーでワンダフルな逆転優勝を飾った。初優勝した5月の関西オープン以来となる通算2勝目。コロナ禍に迎え入れた愛犬NALUちゃんの存在を支えに、次は日本オープン（10月10日開幕）でメジャー初制覇を狙う。 　首位に並んで迎えた“魔の16番”を攻略した幡地が、三好の女神を振り向かせた。実測187ヤードのパー3でグリーン左側は急斜面になっており、数々のドラマを生んできた名物ホール。「めちゃめちゃ緊張した」という重圧の中、「会心の一打」と自画自賛した7Iのショットは、奇麗なフェードを描きピンそば20センチに止まった。7つ目のバーディーで単独首位に立って逃げ切り、「まさか優勝できるとは」と2勝目を素直に喜んだ。 　5月に初優勝を飾るも、その後は3試合で予選落ち。「若干焦りがあった」という中、癒やしとなっていたのがカニンヘンダックスの愛犬NALUちゃんの存在。「一番の癒やしは奥さんと言いたいところだけど…癒やしに関してはワンちゃんが勝っているかな」と溺愛中だ。 　NALUはハワイ語で波の意味で、名前には「波に乗って成功をつかむ」という意味が込められている。2勝目で波に乗る31歳は「日本オープンに照準を合わせていきたい」と初のメジャータイトルを見据えた。　（山手　あかり） 《日本アマ覇者・松山　ベストアマ獲得》　日本アマ覇者の松山は64を叩き出し、ツアーデビュー戦でベストアマを獲得した。15番パー5でグリーン横からチップインイーグルを決めるなど、チャージをかけ17位に食い込み、「本当にゾーンに入ったぐらい良いゴルフ」と胸を張った。前日のドラコン大会では349.6ヤードを記録し優勝。勢いに乗る16歳は今後、ツアー3試合に出場する予定で、「次の試合につなげられたら」と力強く言った。