世界一燃費が悪いクルマ選手権 リッター3.87kmの1位は?
―[道路交通ジャーナリスト清水草一]― ⇒【写真】世界一燃費が悪いクルマ、ワースト1位
燃費が悪いクルマ選手権開催! 世界一燃費が悪いクルマは何か?
燃費が悪いクルマを調べてみると、驚くことに上位には高級車がズラリ。「高いのに燃費が悪いなんて!」と思うかもしれませんが、高いクルマを買える人にとっては燃費なんて大した問題ではないのです。そういう人は、クルマに燃費を求めていないので。まあ、小難しい話はともかく、世界一燃費が悪いクルマだけでも覚えて帰ってください! 永福ランプ(清水草一)=文 Text by Shimizu Souichi
燃費が悪い=環境に悪いと決めつけないで!
カウンタック(’89年式)を買って3か月。先日給油の際に燃費を計算したところ、リッター2.3㎞と出ました。 杉並区の自宅から湾岸のほうまで往復しただけで(約80㎞)、ガソリンが34.7リッターも入ってしまったのです。何かの間違いかと思ったけど、確かに入ってしまいました。 いや別に、カウンタックがどんだけ燃費が悪くてもいいんですよ、滅多に乗らないから。それにしてもリッター2.3㎞は、これまでのカーマニア人生で最悪の数字だ。ぜんぜん飛ばしてないし、渋滞もなかったのに! ヤリスハイブリッドならリッター32㎞くらい走ったんじゃないかっていう好条件だっただけに、軽い衝撃を受けました。 カウンタックオーナーに聞いてみると、「燃費はだいたいリッター3㎞くらい」とのことですが、この数字、現代の極悪燃費車と比べてどうなのか? そこで、実燃費に一番近いと言われる、アメリカEPA燃費のテストデータ(’20年モデル)を閲覧してみました。
ワースト1位はやっぱりランボルギーニ!
すると、ワースト1位はやっぱりランボルギーニ! カウンタックの直系子孫にあたるアヴェンタドールの限定モデルSVJが、リッター3.87㎞で栄冠に輝いておりました! さすがランボルギーニだ! このEPA燃費というヤツ、ごく普通の走り方をした場合の数値なので、今回のカウンタックのリッター2.3㎞とはかなりガチで比較できる。つまり、30年間の技術の進歩により、馬力を455(カウンタック)から770(アヴェンタドールSVJ)に向上させつつ、ガソリンを無駄なく燃焼させることで、大幅な燃費アップも実現してるんですね!