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【特集】『感情を可視化』で職場環境改善へ!「潜在保育士」を職場に呼び戻すための改革...ITで一歩踏み出す

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MBSニュース

去年10月に「保育無償化」が始まりましたが、現場での一番の問題は人材不足。保育士が足りていません。危機感をもった滋賀県守山市の保育園長が職場環境の改善に役立てようと、“IT”を使って感情を可視化する実証実験を始めました。

「しんどいだけでなく楽しい仕事だと思うが…」

共働き家庭が増えてきている今、保育士は子どもを預ける家族にとって、大きな存在です。しかし、保育士は子ども相手に人一倍、集中力や体力が求められる仕事で、妊娠や出産、子育てのタイミングで離職することが多いのも実情です。 滋賀県守山市の「くらら保育園」の木村路子園長(保育士歴27年)も、保育士不足の現状を肌で感じていました。 「しんどいだけではなくて楽しい仕事だと思うが、どんどん保育士が辞めて戻って来ないっていう状況の中で、どうして現場に戻って来てくれないのかなって。」(くらら保育園 木村路子園長)

「潜在保育士」が75万人以上も!?

「なぜ一度離職すると復帰して来ないのか?」と、そんな疑問を持った木村園長。地域の子育て支援に関わっていた時、こんなお母さん達に出会いました。 「『私も実は潜在保育士で現場に出ていないんです』っていうお母さん達と沢山出会いました。」(くらら保育園 木村路子園長) 「潜在保育士」とは、保育士資格を持ちながらも保育施設に勤務していない人です。厚生労働省によりますと、保育士登録者数は年々増えていっていますが、勤務者の数は、ほぼ横ばい。このため潜在保育士の数は増加傾向にあり、現在75万人以上いるとされています。

そこで、潜在保育士の本音を聞こうと、木村さんが立ち上げたのが『潜在保育士部』です。現在部員は40人あまりで、月に1~2回集まってざっくばらんに悩みを話し合います。潜在保育士がなぜ職場復帰をためらうのか、その主な理由は人手不足で忙しすぎる職場環境にありました。 「家族との時間とか自分の子どもとの時間と、仕事とのバランスのとり方が、ちょっとまだどうしていったらいいかなというのが見えていなくて、一歩まだ踏み出せていないっていう感じです。」(潜在保育士) 「やっぱり保育士不足で人員が少ない分、『あなたが1人休んだらここの園は回らない』っていう状態だと、どうしてもギスギスしてしまうし、それが結局、現場に居辛くなる。」(潜在保育士) 「保育園に求められているものが高すぎるというか、重すぎるというか、やって当然っていうところがあって、失敗は許されないという緊張感が凄くある。」(くらら保育園 木村路子園長) こうした精神的なプレッシャーが、復帰しようと思っている保育士の不安要素だと木村さんは考えています。

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