小池都知事が記者会見6月5日(全文3完)島国だけに、水際対策はしっかりと
東京都の小池百合子知事は5日、都庁で定例記者会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「東京都・小池知事「東京都・小池知事「夜の街で注意喚起を行っていく」(2020年6月5日)」に対応しております。 【動画】東京都・小池知事「夜の街で注意喚起を行っていく」 ◇ ◇
全国知事会議での宣言決議の受け止めを
時事通信:時事通信の斎藤です。きのうの全国知事会議のことについて2つお聞きします。会議では感染症などのリスクを抑えるために新次元の分散型国土を創出するという宣言が決議されました。このことについての受け止めをまずお願いします。それから、東京の新型コロナの検査が逼迫した場合に地方が手助けしましょうという仕組みを福井県の杉本知事が提案していましたけれども、これについてのお考えをお願いします。 小池:最近は発信する全国知事会ということで、それぞれ、特にコロナ対策などは現場にいる自治体の長がやはり決断をするべきときには決断をし、対策を講じていくときには行っていくという、まさに現場感覚を生かした発信が続いているかなというふうに思います。私もあの場では、きのうですけれども、水際対策ですね。だんだん入国者の幅を増やしていくということを聞いておりますけれども、今、入国の際の検疫で陽性者が出るという数字も、微妙に毎日増えているのを皆さんもすでに分かっていらっしゃると思いますけれども、ここのところを抑えていかないと、あと、その方々が全国に散らばりますと、また同じような繰り返しになってしまいます。
国もしっかり入国者の管理を行って
よって1都3県、特に空港や港湾を抱えております首都圏で、知事、声を合わせて、この水際対策もお願いをしたところであります。ぜひ国のほうでもしっかりとした入国者の管理を行っていただきたい。島国だけに、そこはきっちりできるというふうに思いますので、対応していただきたいと思います。 片や、密な、人口密度っていうぐらいですから、高い東京都が、それについてのご意見もあったかと思います。これについては、これからも一極集中の是正って必ず付くんですけれども、じゃあそれ、どうやってやるんですかということがいつも問われるわけで。私も、国会にいるときも首都移転の国会決議っていうのをやったんですけど、そのままになったこともあります。じゃあどうやっての部分のところを問われているんだろうというふうに思っております。東京とすればやはりヒト・モノ・カネ・情報、これが集約されているということが東京にとっての力でもありますので、それをどう安心・安全と両立させていくかっていうのは首都・東京の大きな課題だと思います。 また、今、世界が、みんなブロックっていうか、閉じている中で、金融の世界で言うならば、東京の持つ安全性っていうのをぜひ確立することが、国際金融都市・東京としても有効な形であって、今、例えば香港なども大変な状況にあったり、それから、これからロンドンがどうなるのか、ニューヨークがどうなるのか、いろいろ、世界中が大変混乱する中で日本が落ち着いていると、東京が安心だということを売り出すことは、それを確保するっていうことは、都市としての価値を高めるということにもなろうかと思います。何よりも東京は安全だといって来てくれる、例えば金融関係者など、そういった方々との連携っていうのができれば大きいと思います。 それから、福井県のご提案は大変ありがたいと思います。それぞれPCRなどの検査機なども日本中にあるわけで、それらを活用することによって東京における検査体制、今、もう3100件は確実に検査ができる体制にはなっているわけでありますけれど、むしろ検査少ないじゃないかっていう声もいただいております。これについても、東京都が持てるキャパシティーを有効に活用すると同時に、日本にあるそのような資産についてうまく生かしていくということが全体にとってのプラスになろうかと。そういう意味で全国知事会でのご発言に対しては、大変ありがたいというふうに考えております。