敵将が大谷翔平スプリッターを「コールの速球、ビーバーのナックルカーブ匹敵のメジャー3大スペシャル球のひとつ」と絶賛
もう一人がインディアンズの新エース右腕のシェーン・ビーバー(26)。昨年、最多勝&最優秀防御率&最多奪三振の3冠をマークして満票でサイヤング賞をゲットした奪三振マシンだ。ナックルカーブをウイニングショットとしており、サービス監督が「変化球」と指摘したのもそのボールだ。 “メジャー3大スペシャル球“のひとつとして大谷のスプリッターが評価されたのである。最大級の賛辞だろう。 一方、エンゼルスの地元紙であるロサンゼルス・タイムズ紙は、大谷のメジャー初の無四球登板と球速アップ、そしてスプリッターを評価した。 記事はイグレシアスが6人からアウトを奪い1点差を守ってセーブを挙げたことを伝えつつ、「この夜の序盤は大谷が舞台の中心で、シーズン最多に並ぶ10三振を奪い、MLBの試合でキャリア初となる無四球投球だった」と紹介。 「彼の速球は平均で94.5マイル(約152キロ)とシーズン平均からはまだ低かったが、2度目の先発も(球速低下から)速度が増したことを示した。彼のスプリッターは、ほぼ触ることができず、マリナーズは、その球をスイングした9回のうち、8回空振りした。カッター、スライダー、カーブも交え、試合を終えての防御率を2.76とした」と続けた。 また「大谷は6回を終えて球数は76球に過ぎなかったが、マドン監督は、右腕(の大谷)が疲れを見せていたと感じ、マリナーズの左打者が並ぶ打順に対して7回から左腕のトニー・ワトソンを送った」と交代理由を付け加えた。 同じく地元紙のオレンジカウンティ・レジスター紙は「大谷とイグレシアスがエンゼルス勝利にマウンドで輝く」との見出しを取り、「大谷は6イニングで誰も歩かせずメジャー20度目の先発で初の無四球試合を達成した」と大谷の無四球について記した。 その上で「この無四球投球は、今季の先発の最初の頃に数度にわたって与えていた四球数を大幅に減らしてきた傾向の最新のものとなった」と評価した。 MLB公式サイトは「大谷がまた新たな(史上)初(の無四球)、10奪三振の逸品(投球)」との見出しを取り、「二刀流で大評判の大谷がシーズン最多に並ぶ10三振を奪い、キャリア20試合目の先発で初めて無四球で投げ力強い登板をマリナーズ相手に見せた」と称賛した。