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「20人の愛人とドイツで暮らす」ワチラロンコン現国王への不満が爆発寸前 タイ反政府デモがなぜ渋谷で行われていたのか

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サンデー毎日×週刊エコノミストOnline

◇亡命中の反政府活動家を日本で襲撃? 軍政・王室批判をめぐっては、不可解な事件も起きている。 国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)によれば、2014年のクーデター後にタイの近隣国へ亡命した活動家のうち、少なくとも8人が行方不明になった。 反政府活動家で日本に亡命しているパウィン京都大学准教授(49)の身にも、不審な出来事が起きた。 12年から同大学で教べんを執る同氏は、14年のクーデター後に軍政によってパスポートを無効にされ、現在は日本で難民として暮らす。 19年には就寝中にマスク姿の何者かが自宅に侵入し、ケミカルスプレーを吹きかけられる事件が起きた。 パウィン准教授は「犯人はいまだに逮捕されておらず、誰の仕業か分からない」と不安な胸の内を明かす。 このような出来事が起こる度、人々の心には一種の恐怖心が植え付けられ、タイで公に王室や軍政について語ることはタブーとされてきた。 不敬罪の摘発を恐れる地元メディアも、その問題を報じることはほぼなかった。 しかし、今年になってこうした状況に明確な変化が現れはじめている。 今年8月10日に行われた反政府集会では、その動きを象徴するような出来事が起こっている。 タイの名門、タマサート大学で演台に立った人権派弁護士のアーノン氏(36)が、「王室改革10項目」ののろしを上げると、かねて国の権威主義に不満を抱いていた学生らがその後相次いでデモを開いた。 渋谷で集会が行われた19日には、14年のクーデター後としては最大規模となる5万人以上の政権退陣・王室改革を求めるデモがバンコクで開催された。 ◇「愛人20人とコロナ自粛」タイ国王による政治の私物化にあきれる国民 なぜ、若者を中心に現政権や王室への不満がここまで高まったのか。 前述のパウィン准教授は、「ワチラロンコン国王(68)が政治的関与を強めていることや、新型コロナウイルス感染症の影響でタイ経済の悪化が深刻化していることが原因のひとつではないか」との見方を示す。

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