中国ビザ免除、歓迎の声上がる 邦人監視への警戒は続く
中国が日本人に対する短期滞在ビザの免除措置を30日再開した。ビジネスや観光での訪問がしやすくなり、中国に拠点を持つ企業や旅行業界からは歓迎の声が上がる。ANAホールディングスの芝田浩二社長は「手続き面の煩雑さがなくなり朗報だ」と喜んだ。ただ中国当局は反スパイ法改正など外国人への監視を強めており、企業側の警戒は続いている。 渡航者の本格的な増加には、日本人が現地で安心して過ごせる環境が欠かせないとの見方も根強くある。大手旅行会社幹部は、広東省深センで今年9月に起きた日本人男児刺殺事件を念頭に「治安などさまざまな問題がある」と指摘した。