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町家でリモートワーク! 兵庫・伊丹に町家シェアオフィス誕生

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 伝統的な「町家」を改装したシェアオフィスが兵庫県伊丹市内に誕生した。  大坂と有馬を結ぶ旧大坂道。秀吉も有馬を訪れる際には通ったとされる。そのかつての街道沿いに建つのが「町家・大星(だいぼし)」。酒蔵だった建物がこのほどシェアオフィスとして新たなスタートを切った。 「町家・大星」代表の箟耕治さんによると、この建物は、江戸時代後期、酒造業が盛んになった頃に造られたとされ、資料などから築300年ほどと考えられる。  もともとは伊丹の老舗・老松酒造の建物で、明治後期に箟さんの曽祖父が、清酒「大星」の株を得て酒造りを始めた。戦後廃業したが、建物を買い取り、住居として使ってきた。箟さんの両親が亡くなった後空き家になり、解体することも考えたが、「歴史ある建物を残したい」と、梁や屋根の構造は残したまま耐震補強などの工事をして、シェアオフィスとして蘇らせた。その名前も、かつて作っていた酒にちなんだ「町家・大星」。近所から「大星さん」と親しみを込めて呼ばれることから「残したかった」という。  町家は平屋建てが一般的だが、広い屋根裏を「2階」とし、オフィスとして使える部屋と、机といすを置いた個別ブース5つを設けた。1階は、フリースペース=コワーキングスペースとして、大きなテーブルとカウンターあわせて16席のほか、セミナーやミーティングなどに利用できる貸会議室、キッチンがある。町家ならではの木のぬくもりが感じられる空間で、イベントでの利用も想定している。  町家を生かしたシェアハウスや飲食店はあるが、なぜ「シェアオフィス」なのか。3~4年ほど前から考え始めたという。「レストランをする能力がなかった」と笑って話す箟さんだが、レストランなどにすると、自分たちが関わる余地が少なくなり、「利用者の顔」が見えなくなってしまう。京都や枚方などあちらこちらの町家を見て回り、妻・勤子さんのアイデアで、これなら自分たちにもできるのではと決心した。  伊丹では、ここ10年ほどで古い町家などがマンションなどに建て替えられ、かつてを偲ばせる存在が少なくなっている。「町家・大星」は、空襲にも耐え、伊勢湾台風などの風水害にも耐え、阪神・淡路大震災にも耐えた。箟さんは「せっかく生き残った建物なので、多くの人に使っていただいて愛してもらえるような存在にしたい。コロナ禍でリモートワークが推進されるなか、こういうところにも関心を持っていただければ」と話す。 ※ラジオ関⻄『PUSH!』2020年8⽉25⽇放送回より

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