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クラシックの音色、ソーシャルディスタンスで変わる? 音楽団体有志ら、公演再開目指し実証実験

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沖縄タイムス

[新しい社会のカタチ 沖縄の今 withコロナ]  新型コロナウイルス収束後の公演再開を目指す県内クラシック音楽団体有志らは19日、クラシック音楽の検証演奏を浦添市のアイム・ユニバースてだこホールで行った。琉球交響楽団(琉響)のメンバーら演奏者が最大2メートルから次第に近づき、演奏や音の違いを確かめた。(学芸部・天久仁)  実験演奏は通常のオーケストラの管弦打楽器編成に比べ20人ほど少ない30人で実施した。バイオリンなど弦楽器はマスクを着用し、通常2人で1台使う譜面台も個別に用意。管楽器でも唾などの飛沫(ひまつ)が大きいとされるフルート奏者の前にはアクリル板を備え付けた。  メンバーがそろって音を合わせるのは3月1日以来という琉響は「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」「軽騎兵序曲」などを演奏した。通常は左右約90センチの間隔で演奏が行われており、コンサートマスターの阿波根由紀さんは「今までにない感覚。やはり距離が近いほどみんなで一つの音を作りやすい」と話す。  観客席で演奏を聴いたフリーランスの救急医で沖縄交響楽団コンサートマスターの林峰栄さんは、管楽器から出る空気の量が少なく、奏者間の会話がほとんどないという観点から「クラシックのコンサートで新型コロナウイルスの感染が広がる可能性は少ない」と指摘する。その上で「(感染を)正しく怖がりながら、演奏を続けていきたい」と意見を述べた。  団体有志は県内の声楽や器楽など幅広い団体で構成。これまで行ったソーシャルディスタンス(社会的距離)など予防対策を講じた上での合唱や会場への入退場実験の結果を踏まえ、活動再開に向けたガイドラインを作る予定だ。

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