LA批評家協会賞、「ANORA アノーラ」が3冠
第50回ロサンゼルス映画批評家協会賞(LAFCA)で、ショーン・ベイカー監督の「ANORA アノーラ」が作品賞に輝いた。主演のマイキー・マディソンが主演女優賞、共演のユーラ・ボリソフが助演男優賞を受賞し、3冠を達成している。 「ANORA アノーラ」は、ストリップダンサーの主人公が、ロシアの御曹司との出会いを通じて階級意識や偏見に立ち向かう物語。「タンジェリン」「フロリダ・プロジェクト」で知られるベイカー監督は、監督賞と脚本賞でも次点となっている。 主演女優賞は「Hard Truths(原題)」のマリアン・ジャン=バプティストとマディソンの共同受賞。助演賞では、ボリソフと「A Real Pain(原題)」のキーラン・カルキンが選出された。カルキンは、テレビドラマ「メディア王」での演技でも高い評価を得ている。 今年で50周年を迎える同賞は、アカデミー賞の行方を占う重要な賞として知られる。昨年は「関心領域」が作品賞を受賞。同作はアカデミー賞国際長編映画賞を受賞。次点だった「オッペンハイマー」はアカデミー賞作品賞など7冠に輝いている。 なお、キャリア功労賞は、「ハロウィン」「遊星からの物体X」など、ホラー映画の巨匠として知られるジョン・カーペンター監督に贈られることが発表された。授賞式は2025年1月11日、ロサンゼルスのビルトモアホテルで開催される。